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利回り付きステーブルコインとは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 6 分
結論
利回り付きステーブルコインは、裏付け資産の運用益の一部を保有者に配分する設計のトークンです。利回りの出どころは短期国債の利息や貸付の金利であり、無から生まれるものではありません。配分がある分だけ、運用先の信用リスクや流動性リスクを保有者が引き受けていることになります。
要点
- 裏付け資産の運用益を保有者に配分する設計のトークン
- 利回りの出どころは国債の利息や貸付金利などの実体
- 配分を受ける分、運用先の信用リスクを引き受けている
- 普通のステーブルコインより仕組みが一段複雑になる
定義
裏付け資産の運用によって生じた収益を、保有者に分配または価値の増加として反映させるステーブルコイン。分配の方法は残高の増加や交換比率の上昇など複数ある。
仕組みは二通りに分かれます。ひとつは保有数量そのものが増えていく方式で、もうひとつは数量は変わらず、基準通貨との交換比率が上がっていく方式です。後者は税務上の扱いや会計処理が単純になりやすい一方、価格が常に1ではなくなるため、決済用途には向きません。
重要なのは利回りの出どころです。短期国債を裏付けにしている場合は国債の利息が原資であり、貸付に回している場合は借り手が払う金利が原資です。前者は借り手の信用リスクが小さい代わりに金利水準に左右され、後者は借り手が返せなければ元本が毀損します。どちらにせよ、リスクを取った対価として収益が生まれています。
さらに、この種のトークンは「価格が安定していること」と「収益を生むこと」を同時に約束しています。運用先が損失を出したときに、その損失を誰がどう負担するのかを設計上どう定めているかは、目論見書や公表資料を読まないと分かりません。裏付けの内訳とあわせて確認すべき点です。
注意点
- · 提示される利回りは運用環境で変動し、元本の安定も保証されない
- · 日本の居住者が保有・取得できるか、税務上どう扱われるかは事前に確認する
- · 決済用途では、価格が1でない方式は受け取り側の計算が煩雑になる