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サイトごとに価格が違うとき

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
4 分

結論

暗号資産には単一の公式価格が存在しません。価格は取引所ごとに、その場の売買で決まります。さらに、情報サイトが表示するのは複数取引所の平均や加重平均であることが多く、取得時刻もずれます。違って見えるのは異常ではなく仕組みです。自分が実際に支払う額は、利用する事業者の注文画面の数値で判断してください。

要点

  • 価格は取引所ごとに決まる。全世界共通の公式価格は存在しない
  • 情報サイトの価格は複数取引所の集計値で、取得時刻の差もある
  • 販売所形式ではスプレッドが乗るため、取引所形式の価格とは大きく違って見える
  • 実際の約定額は、自分が使う事業者の注文確認画面が唯一の基準

定義

同じ銘柄の価格が、取引所や情報サイトによって異なって表示される状態のこと。取引の場が分散していることと、集計方法・取得時刻の違いによって生じます。

仕組みから確認します。暗号資産は、株式のように単一の取引所に取引が集約されていません。世界中の取引所でそれぞれ売買が行われ、それぞれの場で需要と供給が価格を作ります。したがって、同じ時刻でも取引所ごとに価格が違うのは当然です。差が大きく開けば、その差を埋める取引を行う参加者が現れるため、通常はある範囲に収まりますが、一致はしません。

次に、情報サイトの表示を理解します。多くの価格情報サイトは、複数の取引所の価格を取引量などで重み付けして平均を出しています。どの取引所を対象にするか、どう重み付けするかはサイトごとに違うので、サイト間でも数値は一致しません。さらに、更新間隔があるため、表示している数値は数秒から数分前のものであることがあります。相場が動いているときほど、この時間差が見た目の差として現れます。

実際の売買では、もう一つ大きな要因があります。販売所形式と取引所形式の違いです。販売所形式は事業者が提示する価格で売買する方式で、買値と売値の差(スプレッド)が事業者の収益になります。この差があるため、同じ瞬間でも情報サイトの価格とはかなり違って見えます。取引所形式は利用者同士の注文が突き合わされるので、板の状況がそのまま価格になります。違いは「取引所と販売所の違い」で扱っています。

自分が支払う額を知る方法はひとつだけです。実際に使う事業者の注文画面で、数量を入れたときに表示される概算の金額と手数料を見ることです。他のサイトの価格は参考値であり、約定を約束するものではありません。注文を出す前に確認画面の数値を読む習慣をつけてください。

なお、極端に有利な価格を掲げるサイトやアプリには注意してください。他より明らかに安く買えると称するものは、そもそも出金できない偽のプラットフォームであることがあります。価格の差を理由に、聞いたことのない事業者へ資金を移さないでください。

注意点

  • · 「他より安く買える」と宣伝する無登録の取引所やアプリに資金を移さないでください。出金できない設計の偽プラットフォームが存在します
  • · 情報サイトの価格で約定するわけではありません。必ず注文画面の概算額と手数料を確認してください
  • · 価格差を利用した儲け話を持ちかけられても応じないでください。代理取引を装った詐欺の典型的な入口です

よくある質問

  • 買った直後に評価額が下がって見えるのはなぜですか?

    販売所形式では買値と売値に差があるため、購入直後は売値で評価されて下がって見えるのが通常です。価格が動いたわけではなく、スプレッドの分です。仕組みは「スプレッドの比較方法」で扱っています。

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