暗号資産同士の交換と課税
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 6 分
結論
暗号資産を別の暗号資産に交換した場合、日本円を経由していなくても、手放した側の暗号資産について損益が確定するのが基本の枠組みです。「円に戻していないから関係ない」という理解は誤りです。自分の取引がどう整理されるかは、国税庁の案内を確認したうえで税理士にご相談ください。
要点
- 交換した時点で、手放した暗号資産を時価で売却したのと同じ扱いになる
- 取引画面では単なる両替に見えるため、記録から抜け落ちやすい
- ステーブルコインへの交換も、暗号資産同士の交換として扱われる
- 取引件数が増えるほど、手作業での集計は現実的でなくなる
定義
ある暗号資産を手放して別の暗号資産を取得する取引のこと。日本円を経由しなくても、手放した暗号資産については損益が認識されるのが基本の枠組みです。
この論点が誤解されやすいのは、取引所の画面上で「両替」のように見えるからです。ビットコインでイーサリアムを買うとき、日本円の入出金は一切発生しません。しかし税務上は、ビットコインをその時点の価額で手放し、その代金でイーサリアムを取得した、という二つの動きとして整理されます。手放したビットコインについて、取得価額との差が損益になります。
ステーブルコインへの交換も同じです。価格が安定しているトークンに移したからといって、それは円に戻したこととは別ですし、交換であることに変わりはありません。相場が下がりそうなときに一時的にステーブルコインへ逃がす、という操作を繰り返している人は、その回数だけ損益の計算対象が発生していることになります。
この構造が実務上きついのは、取引件数の増え方です。一回の「乗り換え」が、手放す側の損益計算を一件生みます。日に何度も銘柄を入れ替えるような取引をしていると、年間の計算対象は膨大になります。表計算ソフトで追える規模を超えたら、損益計算ツールの利用を検討してください。
もう一つ注意したいのは、損益の計算には交換時点の価額が必要だという点です。取引所の記録に円換算額が残っていればよいのですが、海外取引所やDEXではドル建てやトークン建ての記録しか残らないことがあります。その場合、どの為替・価格情報を使って円換算したのかを説明できるようにしておく必要があります。
自分がどの取引をどう整理すべきかは、取引の内容によって変わります。判断に迷うもの、記録が欠けているものは、そのままにせず税理士にご相談ください。
注意点
- · 当サイトの記載は一般的な整理であり、税務アドバイスではありません
- · 「円に戻していないから申告不要」という理解は誤りです
- · 制度は改正されます。最新の情報は国税庁の案内および税理士にご確認ください
よくある質問
同じ銘柄のまま取引所を移した場合も交換になりますか?
同じ暗号資産を自分の管理する場所の間で移しただけであれば、別の暗号資産を取得したわけではありません。ただし送金手数料として暗号資産を支払った部分の扱いなど、細かい論点があります。税理士にご確認ください。