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PSBTとは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 5 分
結論
PSBTは、署名が済んでいないビットコイン取引を、複数のソフトや機器の間で受け渡すための共通フォーマットです。マルチシグやエアギャップ署名では、この形式があるおかげでメーカーの違う機器を組み合わせられます。秘密鍵を含まないため、ファイル自体は持ち歩いても資産は動きません。
要点
- 未署名・部分署名の取引を受け渡す標準形式
- 秘密鍵は含まれず、単体では送金できない
- マルチシグで複数人の署名を順に集められる
- メーカーの異なる機器を組み合わせられる
定義
Partially Signed Bitcoin Transaction。BIP174で定義された、署名前の取引と署名に必要な補助情報をまとめたデータ形式。
PSBTには取引の内容だけでなく、署名者が検証に必要とする情報が入っています。使う残高(UTXO)の金額、対応する公開鍵、派生パスなどです。これがあるので、オフラインの署名端末はブロックチェーンを参照せずに「本当にこの金額を動かす取引か」を自分で確かめられます。
典型的な使い方は2-of-3マルチシグです。1人目がPSBTを作って署名し、そのファイルを2人目に渡します。2人目が自分の署名を追加すると必要数が揃い、最後に完成した取引としてネットワークへ送信します。ファイル自体は秘密を含まないので、メールやクラウド経由で渡しても鍵が漏れることはありません。
エアギャップ署名との組み合わせも一般的です。PSBTをQRコードやSDカードで署名端末に運び、署名後のPSBTを持ち帰ります。Sparrow WalletやElectrum、Coldcard、Ledger、Trezorなど多くのソフト・機器が対応しているため、送信用ソフトと署名端末のメーカーが違っても手順が通ります。
注意点
- · PSBTに鍵は入っていないが、使う残高や残高の構成は読み取れるため、プライバシー上は慎重に扱う
- · 署名端末の画面に出る宛先と金額を確認せずに署名すると、差し替えを見逃す
- · PSBTはビットコイン系の仕様で、イーサリアム系には別の仕組みが使われる