中級者用語を調べる
過剰担保とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
- 更新日
- 読了目安
- 4 分
結論
過剰担保は、借りる金額よりも多くの価値の資産を担保として預ける方式です。借り手の素性が分からないDeFiでは、価格変動で担保が目減りしても回収できるように余裕を持たせる必要があり、これが標準になっています。資金効率は悪い代わりに、貸し手側の焦げ付きを抑えます。
要点
- 借入額より大きい価値の担保を預ける方式
- 価格変動と清算の遅れを吸収するための余裕
- 変動が激しい銘柄ほど必要な余裕が大きい
- 資金効率は下がるが貸し倒れを抑えられる
定義
借入額を上回る評価額の担保を要求する仕組み。担保価値が下落しても借入額を回収できる余地を確保するために設けられる。
たとえば、あるプロトコルがETH担保に対して最大で担保価値の一定割合までしか借りられないと定めている場合、10万円分のETHを預けても借りられるのはそれより少ない金額です。差額が緩衝材で、ETHが下落しても借入額を回収できる範囲を確保します。必要な余裕の大きさは、その銘柄の価格変動の大きさと売却のしやすさで決まります。
この余裕には、清算がすぐに終わらない可能性も織り込まれています。急落時はネットワークが混雑し、清算の取引が通るまでに時間がかかります。その間にも価格は下がり続けるため、余裕が薄いと担保を全部売っても借入額に届かない事態が起こりえます。実際に相場の急変時にプロトコルが不良債権を抱えた例があります。
過剰担保である以上、預けた金額より多く借りることはできません。「担保のETHを売らずに生活資金を借りる」「担保を維持したまま別の資産を買う」といった用途には向きますが、レバレッジを無限に積めるわけではありません。借入資金でさらに担保を買い増すと、実質的な倍率が上がり、清算までの値幅が急速に狭くなります。
注意点
- · 余裕を持たせても、急落でネットワークが混雑すれば清算が間に合わず不良債権が発生しうる
- · 担保の掛け目はガバナンスで変更されることがあり、条件が厳しくなると既存の借入も影響を受ける
- · 借入資金で担保を買い増す運用は実質的なレバレッジとなり、小さな下落でも清算に達する