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流動性危機とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
流動性危機は、売買したくても相手方が見つからず、通常の価格で取引が成立しなくなる状態です。仮想通貨では板の消失、取引所の出金停止、ステーブルコインの乖離といった形で現れます。価格が下がることよりも、動かせなくなることが本質的な問題です。
要点
- 通常の価格で取引相手が見つからなくなる状態
- 板の消失・出金停止・乖離として現れる
- 価格下落より「動かせない」ことが本質
- 平時の板の厚みは危機時の保証にならない
定義
市場で取引の相手方が著しく不足し、通常の価格水準では売買が成立しなくなる状態。取引所の出金停止や、決済に必要な資産を調達できない状況も含まれる。
平時の板には、買い注文と売り注文が一定の厚みで並んでいます。ところが急変時には、マーケットメイカーを含む参加者が一斉に注文を引き揚げます。板が薄くなった状態で成行注文が出ると、価格は数段飛ばしで約定します。表示されていた厚みは、その瞬間には存在しません。
仮想通貨市場では、これが取引所の事情と絡むことがあります。出金が停止されれば、その取引所にある資産は他所へ移せません。同じ銘柄でも取引所間で価格が大きく乖離するのは、この移動不能が原因です。過去には、資産を預けていた事業者が業務を停止し、引き出せないまま推移した事例が複数あります。
ステーブルコインやレバレッジ取引が絡むと、影響は連鎖します。担保として使われている資産の価格が急落すれば強制清算が発生し、その売りがさらに板を削ります。ステーブルコインが額面から乖離すれば、それを決済通貨としていたペアの価格も歪みます。いずれの経路でも、平時に見えていた数値が前提として成り立たなくなる点が共通しています。
注意点
- · 板の厚みや出来高は平時の数値であり、急変時に同じ条件で約定できるとは限らない
- · 出金停止中は、他の取引所の価格で評価しても実際には売却できない
- · 資産を1か所に集中させると、その事業者の停止がそのまま全額の凍結になる