流動性の引き出し手順
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
流動性の引き出しは、持分を表すトークンをプールに返して、そのときの比率に応じた2資産を受け取る操作です。預けたときと同じ数量は戻りません。未受取の手数料や報酬が別建てになっている場合もあるため、引き出す前に何がどこに残るかを確認してください。
要点
- 戻ってくるのは預入時の数量ではなく、引き出し時点の比率に応じた数量
- 引き出した時点で、価格差による目減り(インパーマネントロス)が確定する
- 未受取の報酬が別扱いのプロトコルでは、受け取り操作を別途行う必要がある
- 持分トークンを別の場所に預けている場合、先にそこから外す必要がある
定義
流動性プールへの持分を表すトークンを返却し、預けていた2種類の資産を、引き出し時点のプール比率に応じて受け取る操作のこと。
まず、何が手元に返るのかを正確に把握します。プール内の2資産の比率は、他者の取引によって常に変わっています。引き出しでは、あなたの持分割合に応じた「現在の比率での2資産」が返ります。したがって、値上がりした側は預けたときより数量が減り、値下がりした側は増えているのが通常です。この構成の差が、確定する目減りです。
次に、自分の持分がどこにあるかを確認します。多くの場合、預け入れ時に持分を表すトークンがウォレットへ発行されますが、報酬を得るためにそれをさらに別のコントラクトへ預けている場合があります。その状態では、直接引き出すことはできません。一般的には、先に預けた先から持分トークンを引き揚げ、そのうえでプールからの引き出しを行う、という二段階になります。
手順そのものは、対象のプールの管理画面から引き出す数量(全額か一部か)を指定し、ウォレットで取引に署名する流れが一般的です。引き出しもブロックチェーン上の取引なので、ガス代がかかります。複数の操作に分かれる場合は、そのたびに費用が発生する点を織り込んでください。少額の持分では、費用が受け取り額に対して無視できない割合になることがあります。
未受取の報酬の扱いは、プロトコルによって分かれます。引き出しと同時に自動で受け取れる設計もあれば、別の操作が必要な設計もあります。引き出し後に管理画面から自分の記録が消え、残っていた報酬に辿り着けなくなることを避けるため、引き出す前に残高の内訳を確認しておいてください。
最後に、引き出しのタイミングについてです。価格差が開いている最中に引き出せば、その時点の目減りが確定します。ただし「戻るまで待つ」という判断も、その間ずっとコントラクトのリスクを取り続けることを意味します。価格が戻る保証はなく、待つこと自体が無料ではありません。どちらを選ぶにせよ、先送りが安全側の選択だとは限らないことは意識してください。
注意点
- · 引き出し操作を装った偽サイトで、持分トークンの承認を取得し、そのまま抜き取る手口があります。接続先のドメインを毎回確認してください
- · 価格差が開いた状態で引き出すと目減りが確定します。一方で待機を続けることは、コントラクトの脆弱性リスクを取り続けることでもあります
- · 報酬の受け取りや持分トークンの引き揚げが別操作のプロトコルでは、手順を飛ばすと資産が残ったままになります
よくある質問
一部だけ引き出すことはできますか?
多くのプロトコルでは可能ですが、操作のたびにガス代がかかるため、細かく分けるほど費用が積み上がります。また、一部引き出しの時点で、その割合ぶんの目減りが確定します。残した持分のリスクは変わらず続く点にも注意してください。