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DeFiダッシュボードの読み方

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

ダッシュボードに並ぶ数字は、それぞれ意味が違い、そのままでは安全性や将来の成果を語りません。預かり資産の規模、利用率、利率、手数料収入がそれぞれ何を示すのかを分けて理解し、表示されている利率が何を含んだ数字なのかを必ず確認してください。

要点

  • 預かり資産の規模は人気の指標であり、安全性の指標ではない
  • 表示される利率には、変動する部分と、報酬トークンによる上乗せが混在しうる
  • 利用率が高いプールでは、引き出しが制限されることがある
  • 過去の数字は将来を示さない。表示は常に現時点の状態

定義

DeFiプロトコルや分析サイトが表示する、預かり資産・利率・利用率・取引高などの指標群と、その読み取り方のこと。

最初に整理したいのが、預かり資産の規模(TVL)です。これはそのプロトコルに預けられている資産の総額で、どれだけ使われているかを示します。ただし、大きいことは安全であることを意味しません。実際、預かり資産が極めて大きかったプロトコルが流出被害に遭い、短期間で大部分を失った例があります。人気の指標として読み、安全性の指標としては読まないでください。

次に、利率の表示です。ここが最も誤読されやすい箇所です。貸借プロトコルの基礎的な利率は、需給によって変動します。そこに、プロトコルが独自のトークンを配って上乗せする分が加算されている場合、表示は大きくなりますが、その上乗せ分の価値は配布トークンの価格に依存します。トークンの価格が下がれば、実際の成果は表示から大きく乖離します。表示されている数字が何で構成されているかを、必ず内訳で確認してください。

利用率も重要な指標です。これは、預けられた資産のうちどれだけが借りられているかを示します。利用率が高いと利率は上がりますが、同時に、引き出せる余力が減っているということでもあります。極端に高い状態が続いているプールでは、自分が引き出したいときに全額を出せない可能性があります。利率の高さの裏にあるものとして読んでください。

取引高や手数料収入は、そのプロトコルが実際に使われているかを示します。ここで見たいのは、規模そのものよりも、預かり資産との比率と、時間による推移です。預かり資産に対して取引がほとんど無いなら、その資産は配布されている報酬を目当てに置かれているだけかもしれず、報酬が止まれば一斉に引き上げられる可能性があります。

最後に、数字の出どころです。分析サイトの表示はプロトコルからの取得値に基づき、集計方法はサイトごとに異なります。同じプロトコルでも、サイトによって預かり資産の額が違うのはこのためです。複数の情報源で突き合わせ、大きく食い違う場合は、どの定義で計算しているかを確認してください。数字は判断の材料ですが、どれも「そのとき、その定義で」の値にすぎません。

注意点

  • · 預かり資産の規模が大きいプロトコルでも、脆弱性を突かれて短期間に大部分を失った事例があります。規模は安全性を示しません
  • · 表示された利率は保証されたものではなく、需給や配布トークンの価格によって大きく変わります。過去の数字を将来の前提にしないでください
  • · 利用率が高いプールでは、引き出したいときに全額を引き出せないことがあります

よくある質問

  • サイトによって同じプロトコルの数字が違うのはなぜですか?

    集計の定義が違うためです。どの契約を対象に含めるか、担保として預けられた資産を二重に数えるか、価格をどの時点で評価するかといった扱いが、サイトごとに異なります。どちらかが誤っているとは限りません。数字を比べるときは、同じサイト内で時系列を追うほうが意味を持ちます。

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