オンチェーンでの資産管理
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 6 分
結論
複数のチェーンとプロトコルに資産が分散すると、自分が何をどこに置いているかを把握すること自体が難しくなります。アドレスごと・チェーンごとに残高と預け先を一覧化し、承認の状態まで含めて定期的に確認する仕組みを作ってください。把握できていない資産は、守ることもできません。
要点
- 把握すべきは残高だけでなく、預け先・借入・未受取報酬・承認の状態
- 追跡ツールに渡すのは公開アドレスのみ。秘密鍵やシードフレーズは不要
- 表示される評価額は参照元の価格による概算で、実際に売れる価格ではない
- 税務のために、取引の日時・数量・価格の記録を別途残す必要がある
定義
自分が保有するアドレスについて、チェーンごとの残高、プロトコルへの預け入れ、借入、未受取報酬、承認の状態を一覧として把握し続けること。
出発点は、自分がいくつのアドレスを持っているかを書き出すことです。取引所の口座、メインのウォレット、新しいDAppを試す用のウォレット、ハードウェアウォレット。それぞれが、どのチェーンで、どんな用途で使われているかを整理します。ここが曖昧なままでは、どんなツールを使っても把握はできません。
次に、アドレスごとの中身を確認します。単純な残高であればブロックエクスプローラーで見られますが、複数チェーンやプロトコルへの預け入れをまとめて見るには、ポートフォリオ追跡ツールが便利です。この種のツールに渡すのは公開アドレスだけで済み、秘密鍵やシードフレーズの入力は一切不要です。入力を求めるものがあれば、その時点で使うのをやめてください。
確認する項目は、残高だけではありません。プロトコルへ預けている資産、借りている残高、まだ受け取っていない報酬、そして過去に与えた承認。特に承認は、残高の一覧には現れないのに、資産を失う経路として最も使われているものです。定期的な棚卸しの対象に必ず含めてください。
評価額の読み方にも注意が必要です。ツールが表示する金額は、参照している価格情報に基づく概算です。流動性の薄いトークンでは、表示された価格でその数量を売れるとは限りません。実際に売却できる金額は、プールの厚みや取引数量によって変わります。合計額を見て安心するのではなく、換金できるかどうかは別の確認だと考えてください。
最後に、税務のための記録です。追跡ツールの表示は現時点の状態を示すもので、過去の各取引の日時・数量・そのときの価格は、別に記録しておく必要があります。オンチェーンの履歴は残りますが、後からすべてを整理するのは非常に手間がかかり、プロトコルが停止すれば画面上の情報は失われます。取引のたびに控えを残す習慣が、結局は最も確実です。
注意点
- · 追跡ツールを装い、秘密鍵やシードフレーズの入力を求めるサイトがあります。閲覧に必要なのは公開アドレスだけです
- · 表示される評価額は概算です。流動性の薄いトークンは、その価格で売却できるとは限りません
- · 残高の一覧には承認の状態が現れません。承認を放置したままの資産は、いつでも動かされうる状態にあります
よくある質問
アドレスを追跡ツールに入力すると、身元が知られますか?
アドレス自体と取引履歴はもともと公開情報なので、入力によって新たに公開されるわけではありません。ただし、複数のアドレスをまとめて同じサービスへ登録すると、それらが同一人物のものだという関連付けがそのサービス側に残ります。取引所の本人確認済み口座との紐付けも含め、どこまで結びつけるかは自分で決めてください。