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TVL(預かり資産総額)とは

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
4 分

結論

TVLは、あるDeFiのプロトコルに預け入れられている資産を法定通貨換算で合計した数字です。規模の目安としてよく使われますが、価格が上がるだけでも増えるため、利用者が増えた証拠にはなりません。安全性を示す指標でもない点に注意が必要です。

要点

  • 預入資産を法定通貨換算で合計した数字
  • 価格上昇だけでも数字は増える
  • 同じ資金が二重計上されることがある
  • 大きくても安全という意味ではない

定義

DeFiのプロトコルが預かっているトークンの数量に、その時点の価格を掛けて合計した金額。Total Value Lockedの略で、プロトコルやチェーンの規模を比べるときに使われる。

TVLの計算自体は単純です。たとえば、あるレンディングプロトコルにETHが10万枚とステーブルコインが2億ドル分預けられていれば、ETHの数量にその時点の価格を掛け、ステーブルコイン分を足したものがTVLになります。計算に使う価格は集計サイトが持つ価格データなので、同じプロトコルでも集計元によって数字が微妙に食い違います。

注意したいのは、価格変動だけで数字が動くことです。預入枚数がまったく変わらなくても、ETHの価格が2倍になればETH建て部分のTVLは2倍になります。「TVLが急増したので人気が出ている」という説明は、実際には市況が上がっただけということが珍しくありません。枚数ベースの推移と併せて見ないと誤読します。

もう一つは二重計上です。ETHをリキッドステーキングに預けて受け取ったトークンを、さらにレンディングの担保に入れると、両方のプロトコルのTVLに同じ資金が現れます。チェーン全体のTVLを足し上げると、実際に入っている資金より大きな数字になることがあるのはこのためです。集計サイト側で控除しているかどうかは、サイトの定義を確認する必要があります。

注意点

  • · TVLが大きいプロトコルでも、スマートコントラクトの脆弱性を突かれて資産が流出した例は何度も起きている
  • · 運営が自己資金や提携先の資金を一時的に入れて数字を作っている場合があり、内訳を見ないと判断できない
  • · TVLの急減は、価格下落・不具合・信用不安のどれでも起きるため、原因を確認せずに解釈しない

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