報酬の受け取り手順
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
オンチェーンの報酬は、自動でウォレットに入るとは限らず、受け取り(クレーム)の取引を自分で実行して初めて手元に来る設計が一般的です。受け取りにはガス代がかかり、少額では費用倒れになります。加えて、日本の税務上は受け取った時点で課税対象となる場合があるため、記録を残してください。
要点
- 報酬は「表示されている」だけで、受け取り操作をするまで自分のものにならない設計が多い
- 受け取りはブロックチェーン上の取引なので、そのたびにガス代がかかる
- 少額を頻繁に受け取ると、手数料が受取額を上回ることがある
- 受け取った時点の時価が、日本の税務上の収入として扱われうる。記録を残す
定義
ステーキングや流動性提供などで発生し、プロトコル上に積み上がっている報酬を、取引を実行して自分のウォレットへ移す操作のこと。
まず、報酬がどこにあるのかを整理します。多くのプロトコルでは、発生した報酬はコントラクト側に記録されているだけで、あなたのウォレットの残高にはなっていません。画面に表示される「未受取報酬」は、権利があることを示す数字です。受け取りの取引を実行して初めて、ウォレットで自由に動かせる資産になります。
手順は、一般的には対象プロトコルの管理画面で未受取分を確認し、受け取りのボタンからウォレットの署名要求を承認する流れです。ガス代はそのチェーンのネイティブ通貨で支払うため、手元に残しておく必要があります。報酬トークンだけを持っていてガス代がない状態では、受け取ることも売ることもできません。
受け取りの頻度は、費用との兼ね合いで決まります。ガス代が高い時間帯に少額を受け取ると、手数料のほうが大きくなることがあります。ある程度まとめてから受け取るほうが効率的ですが、一方で、まとめて置いておく期間が長いほど、プロトコル側に問題が起きたときに失う額が大きくなります。効率と滞留リスクのどちらを取るかという判断です。
報酬が自動で再投資される設計(オートコンパウンド)では、受け取り操作なしに元本が増えていく形になります。この場合も、内部では取引が行われており、その過程で手数料が差し引かれています。また、自動化のためのコントラクトが1階層増えているため、その分のリスクも負っています。「操作が要らない=リスクが無い」ではありません。
税務の観点も外せません。日本の居住者の場合、ステーキング報酬などを受け取った時点の時価が収入として扱われる整理が一般的です。さらに、その報酬を後で売却すれば、受け取り時の価格との差がまた損益になります。日時・数量・そのときの価格を記録しておかないと、後から遡って算出するのは非常に困難です。受け取りのたびに履歴を控えてください。
注意点
- · 「報酬を受け取る」ボタンを装った偽サイトで、署名を取って資産を抜く手口があります。承認画面の内容が受け取り以外の権限を求めていないか確認してください
- · 身に覚えのない報酬やエアドロップの受け取りを促すリンクは、承認の窃取が目的である場合があります。自分が使ったプロトコルの公式サイトからのみ操作してください
- · 受け取りを溜めている間にプロトコルが停止・破綻すれば、未受取分は回収できません
よくある質問
受け取らずに放置しても報酬は残りますか?
プロトコル次第です。無期限に記録され続ける設計もあれば、一定期間で受け取り権が失効する設計や、契約が更新されて過去分が引き継がれない設計もあります。公式ドキュメントで期限の有無を確認してください。いずれにせよ、放置している間はそのプロトコルのリスクを取り続けていることになります。