DeFiでの借り入れ手順
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
DeFiの借り入れは、担保を差し入れて、その評価額の一部までを借りる仕組みです。借りた資産の価格が上がっても、担保の価格が下がっても、担保割れに近づき清算されます。清算されれば担保の一部または大部分を失い、その判断は自動で行われ、猶予も連絡もありません。
要点
- 借入可能額は担保の評価額に対する割合で決まり、上限いっぱいは極めて危険
- 担保の下落だけでなく、借りた資産の値上がりでも清算に近づく
- 清算は自動で執行され、事前の連絡も猶予もない。手数料も差し引かれる
- 借入中も利息が積み上がり、放置すると自然に担保割れへ近づく
定義
貸借プロトコルに暗号資産を担保として預け入れ、その評価額の一定割合までを別の資産として借り受ける取引のこと。担保価値が基準を下回ると強制的に清算される。
まず、なぜ過剰担保なのかを理解してください。DeFiには信用調査も取り立ての手段もないため、貸し手を守るのは担保だけです。そのため、借りられるのは担保評価額よりも少ない額に限られ、価格が動いて担保が不足しそうになった時点で、第三者が担保を売却して債務を返済する(清算する)仕組みが組み込まれています。これは罰ではなく、システムを成立させるための必須の部品です。
手順としては、公式ドメインを確認して接続し、担保にする資産を預け入れ、担保として使う設定を有効にします。次に借りる資産と数量を指定して取引に署名します。この時点で、画面には借入可能額の上限と、健全性を示す指標(ヘルスファクターなど)が表示されるのが一般的です。上限額はあくまで「これ以上は即座に清算される」という線であって、目標ではありません。
ここが最も重要な点です。清算に近づく要因は二つあります。担保の価格が下がることと、借りた資産の価格が上がることです。ステーブルコインを借りている場合は前者が主ですが、価格変動のある資産を借りた場合、担保が下がらなくても、借りた側が値上がりするだけで担保割れに近づきます。この非対称性を見落とすと、「担保は減っていないのに清算された」という結果になります。
さらに、時間の経過そのものが債務を増やします。借入残高には利息が積み上がり、その利率は需給で変動します。ポジションを何も触らずに放置しても、債務側が膨らむことで、担保に対する比率は悪化していきます。長期で借りたまま放置する運用は、価格が動かなくても徐々に危険域へ近づく設計だと理解してください。
清算が起きると何が失われるかも具体的に押さえます。一般に、清算では債務の返済に必要な額に加えて、清算を実行した者への報酬(ペナルティ)が担保から差し引かれます。つまり、価格が回復しても、失った担保は戻りません。急落局面では、清算が連鎖してさらに価格が下がり、想定より悪い条件で処理されることもあります。借入は、担保を失う可能性を引き受ける取引です。
注意点
- · 担保の価格が下がった場合だけでなく、借りた資産の価格が上がった場合にも清算されます。両方向のリスクを負っています
- · 清算は自動で執行され、事前の通知も猶予期間もありません。ペナルティが担保から差し引かれ、価格が戻っても回復しません
- · 価格情報(オラクル)が一時的に誤った値を示した場合、実際の市場価格では健全でも清算されうるという事例があります
よくある質問
借入可能額の上限まで借りてはいけないのですか?
上限は「これを超えると清算される」という境界線です。そこまで借りると、わずかな価格変動でも即座に清算されます。どれだけ余裕を持つべきかに正解はありませんが、担保資産の値動きが大きいほど、また対応できない時間帯があるほど、余裕を厚く取る必要があります。
清算されたら借りた資産は返さなくてよいのですか?
清算では担保が売却されて債務の返済に充てられるため、手元に借りた資産は残ります。ただし、その返済に使われた担保と、上乗せされたペナルティのぶんは失われています。差引きで見れば、担保を不利な条件で手放したのと同じことになります。