ヘルスファクターの監視
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
ヘルスファクターは、担保と債務の関係が清算の基準からどれだけ離れているかを示す指標です。価格が動けば刻々と変わり、基準を割った瞬間に自動で清算されます。数値を見るだけでなく、どの価格まで下がると危険域に入るのかを事前に計算し、通知の仕組みを用意しておいてください。
要点
- 指標が基準を割ると自動で清算される。連絡も猶予もない
- 数値は価格と利息で常に変化する。確認した時点の値は保証にならない
- 「どの価格で危険域か」を計算しておくと、値動きから判断できる
- 価格通知を設定し、寝ている間や外出中の急変に備える
定義
貸借プロトコルで、担保の評価額と債務の関係が清算基準に対してどの位置にあるかを示す数値。一定の基準(多くは1)を下回ると清算の対象となる。
指標の意味を先に整理します。ヘルスファクターは、担保の評価額に清算基準の掛け目を適用した値を、債務の額で割った数字として計算されるのが一般的です。値が大きいほど余裕があり、1に近づくほど清算が近いということになります。プロトコルによって呼び方も基準値も異なるため、自分が使っている場所での定義を必ず確認してください。
監視の起点は、指標そのものではなく「どの価格で危険域に入るか」の把握です。多くのプロトコルは、清算が発生する担保価格を表示します。表示が無い場合も、現在の指標と現在価格から、おおよその水準は逆算できます。この価格を一度出しておけば、あとはチャートを見るだけで自分の位置が分かります。数値を毎回開いて確認するより、実務的です。
次に、通知の仕組みを用意します。価格アラートを、危険域そのものではなく、その手前に設定してください。危険域に到達してから気づいても、対応の時間がありません。担保を追加する、あるいは一部を返済する操作にはガス代と送信の時間が必要で、混雑時にはそれ自体が遅れます。余裕を持った位置で通知が来るようにしておくのが要点です。
見落とされやすいのが、債務側の増加です。借入残高には利息が積み上がるため、価格が全く動かなくても指標は少しずつ悪化します。長期間放置したポジションが、思っていたより危険域に近づいていることがあります。定期的に開いて確認する習慣を持つか、少なくとも数か月に一度は見直してください。
最後に、この指標の限界です。表示されている値は、プロトコルが参照している価格情報(オラクル)に基づきます。市場全体が急落すると、価格の更新と清算の実行が短時間に集中し、画面で確認した値と実際の処理が食い違うことがあります。指標は管理のための道具であって、清算されないことを約束するものではありません。
注意点
- · 指標が基準を割った時点で、通知も猶予もなく清算されます。画面を開いていなくても執行されます
- · 参照される価格情報が一時的に乱れた場合、市場の実勢では健全でも清算されることがあります
- · 価格が動かなくても、利息の蓄積によって指標は悪化し続けます。放置は安全な選択ではありません
よくある質問
どのくらいの数値を保てば安全ですか?
安全と言い切れる数値はありません。担保にしている資産の値動きが大きいほど、また自分が反応できない時間帯が長いほど、必要な余裕は厚くなります。基準ぎりぎりを保つ運用は、一度の急変で終わる可能性を毎日受け入れていることになります。