集めたデータを整える
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 7 分
結論
集めたCSVは、そのままでは形式がばらばらで計算に使えません。日時の表記、数量の桁、取引の種類の呼び方を統一し、重複を取り除く作業が要ります。ここで手を入れた箇所は、必ず記録を残してください。加工の妥当性に迷う場合は税理士にご相談ください。
要点
- 日時の表記とタイムゾーンの扱いをそろえる
- 同じ取引が複数のファイルに現れる重複を取り除く
- 取引所ごとに違う「種類」の呼び方を自分の基準に対応づける
- 手を入れた箇所は、理由とともに必ず記録に残す
定義
取得元ごとに形式の異なる取引データを、損益計算に使える一貫した形にそろえる作業のこと。
最初に手を付けるのは日時です。サービスによって、日本時間で記録されているもの、協定世界時(UTC)で記録されているもの、秒まで入っているものと分までのものが混ざります。どの基準にそろえるかを先に決め、全ファイルを同じ基準に直してください。年末年始をまたぐ取引は、基準が違うだけで計上される年が変わりうる位置にあります。ここは特に慎重に扱う場所です。
次に重複です。取引所から取引所への送金は、送り元の出金履歴と送り先の入金履歴の両方に現れます。これを二件の別々の出来事として扱うと、手元の数量が実際の倍になります。ウォレットの履歴とエクスプローラの履歴を両方取った場合も同様です。同じトランザクションハッシュや、同じ日時・同じ数量の組み合わせを手がかりに、片方を「移動」として一本化してください。
三つ目が、取引の種類の呼び方です。売買・交換・報酬・手数料・入金・出金といった区分は、サービスごとに言葉も粒度も違います。自分の側で使う区分を先に決め、各サービスの表記をそれに対応づける表を作っておくと、翌年以降も同じ作業を繰り返せます。この対応表は一度作れば資産になります。
数量の桁にも注意してください。暗号資産は小数点以下の桁数が多く、表計算ソフトで開いた際に末尾が丸められたり、指数表記に変換されたりすることがあります。丸められた数量で計算を進めると、最後に残高がわずかに合わなくなり、その原因を探すのに膨大な時間を使います。元ファイルを文字列として読み込む設定にしておくと、この事故は防げます。
そして最も重要なのが、手を入れた箇所の記録です。「この行は重複のため削除」「この行は日時をUTCから日本時間に変換」「この行は種類を報酬に分類」といった形で、変更内容と理由を残してください。あとから第三者に説明を求められたときに、根拠のない加工と、理由のある調整を区別できる状態にしておくことが大切です。判断に迷う加工は、自分で決めてしまわず税理士に相談してください。
注意点
- · 当サイトの記載は一般的な整理であり、税務アドバイスではありません
- · 合わない数字を、辻褄を合わせるためだけに書き換えないでください
- · 加工の根拠は残してください。説明できない調整は避けるべきです
よくある質問
取引所間の送金は、売却として扱うのですか?
自分の口座間の移動は、一般に保有場所が変わっただけの移動として整理されます。ただし、送金手数料の扱いなど細かい論点があり、具体的な取扱いは状況によります。国税庁の案内を確認したうえで、判断に迷う場合は税理士にご相談ください。