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国内取引所と海外取引所の違い

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

国内取引所は金融庁への登録が義務づけられ、日本円の入出金と日本語のサポートが前提になっています。海外取引所は取扱銘柄や機能の幅が広い一方、日本の登録を受けていない場合があり、トラブル時の保護や税務・手続きの負担は利用者が負うことになります。どちらが優れているかではなく、何を引き受けるかの違いです。

要点

  • 国内事業者は金融庁の登録が必要で、登録の有無は公開情報で確認できる
  • 海外取引所は取扱銘柄と機能が多いが、日本の利用者保護の枠組みの外にあることがある
  • 日本円の直接入金は国内取引所が前提。海外へは暗号資産を送金する形になる
  • 税務上の申告義務は、どこの取引所を使っても日本の居住者には生じる

定義

国内取引所は日本の資金決済法にもとづき金融庁に暗号資産交換業者として登録された事業者、海外取引所はそれ以外の法域で運営される事業者のこと。

制度面から見ると、違いは明確です。日本国内で暗号資産の交換業を行うには金融庁への登録が必要で、登録業者には利用者資産の分別管理や情報提供などの義務が課されます。登録の有無は金融庁が公表する一覧で誰でも確認できます。無登録の業者が日本の居住者に勧誘を行うことは認められておらず、そうした勧誘には警告が出されることがあります。

使い勝手の面では、国内取引所は日本円の入出金に対応し、画面もサポートも日本語で、確定申告用の年間取引報告書のような書類を用意している事業者が多くあります。一方、取扱銘柄は海外の主要な取引所と比べると限られます。国内には bitbank、bitFlyer、Coincheck、GMOコイン、SBI VCトレードなどがあり、それぞれ取扱銘柄と提供機能が異なります。

海外取引所は、Binance、Bybit、OKX など、取扱銘柄数が桁違いに多く、先物・デリバティブ・コピートレードといった機能を持つところが目立ちます。ただし日本の居住者が利用できるかどうかはサービスや時期によって異なり、日本法人として登録を取得しているケースと、そうでないケースが混在します。利用を検討するなら、まずそのサービスが日本の居住者を受け入れているか、登録の状況はどうかを確認することが出発点になります。

実務上の差は、トラブル時に現れます。国内の登録業者であれば、日本語での問い合わせ窓口があり、業界団体の相談窓口や当局の監督という枠組みも存在します。無登録の海外業者では、出金が止まった、アカウントが凍結された、といった場面で、日本の制度による救済は期待しにくくなります。言語と時差の問題も重なります。

税務については誤解が多い点です。日本の居住者が得た暗号資産の利益は、取引した場所が国内か海外かにかかわらず申告の対象になります。海外取引所では日本の様式に合わせた年間報告書が出ないことが多く、取引履歴を自分で集計する負担が増えます。この点も含めて判断してください。詳しくは「暗号資産と税金の基本」を参照してください。

注意点

  • · 無登録業者が日本語で勧誘してくる場合があります。日本語対応があることは、日本の登録を受けている証拠にはなりません
  • · 海外取引所への送金は暗号資産の送金になります。取り消せないため、必ず少額のテスト送金から始めてください
  • · SNSのDMで海外取引所の口座開設や運用代行を持ちかけられた場合は詐欺を疑ってください。紹介料目的や、そもそも実体のない業者の可能性があります

よくある質問

  • 海外取引所を使うのは違法ですか?

    利用者側が罰せられるという単純な話ではありませんが、無登録業者による日本居住者への勧誘は認められていません。利用にあたっては、そのサービスが日本の居住者を受け入れているか、登録状況はどうかを自分で確認する必要があります。

  • 国内と海外の両方に口座を持ってもいいですか?

    制度上は可能ですが、管理する口座とセキュリティ設定が増え、取引履歴の集計も複雑になります。まず国内で操作に慣れてから、必要性がはっきりした段階で検討するのが無理のない順序です。

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