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デルタニュートラルとは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
デルタニュートラルは、保有と売り建てを組み合わせて、価格が上下しても評価額が動かないように構成した状態です。方向性リスクを消す代わりに、証拠金管理・相手方リスク・ヘッジのずれといった別のリスクを引き受けます。リスクがゼロになる構成ではありません。
要点
- 価格の上下で評価額が動かないように組んだ状態
- 方向性リスクを別のリスクに置き換えている
- 価格が動けば比率がずれ、組み直しが必要になる
- 証拠金不足でヘッジが外れると損失が露出する
定義
保有資産と反対方向の建玉を組み合わせ、原資産価格の変動に対する損益の感応度をおおむねゼロに保った状態。デルタは価格変動に対する感応度を指す。
もっとも単純な例は、ETHを1枚保有し、同時にETHの無期限先物を1枚分売り建てる形です。ETHが上がれば現物の評価益と先物の評価損がほぼ相殺し、下がればその逆になります。この状態では、価格がどちらに動いても合計の評価額はあまり変わりません。DeFiでは、流動性提供のポジションを先物で打ち消す形でも使われます。
問題は、この中立が維持されないことです。流動性提供のように保有比率が価格に応じて変化する構成では、価格が動いた瞬間から中立ではなくなります。中立に戻すには建玉を調整する必要があり、調整のたびに手数料とスリッページがかかります。調整を怠れば、いつの間にか方向性リスクを負っている状態になります。
また、消えているのは価格の方向に対するリスクだけです。先物側の証拠金が尽きれば強制決済でヘッジが外れ、現物だけが残ります。担保やヘッジ先を預けている取引所やプロトコルが破綻すれば、片側だけを失います。中立という言葉から安全性を連想しやすいのですが、実際には管理の手間とリスクの種類が増えた状態です。
注意点
- · 先物側の証拠金が不足するとヘッジだけが解消され、方向性リスクがむき出しになる
- · 組み直しのたびに手数料とスリッページが発生し、これを無視した試算は現実と合わない
- · 片側を預けている取引所やプロトコルが破綻すると、中立は成立せず一方的な損失になる