Jito(ジト/JTO)とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
Jitoは、Solana上でMEV(取引の並び順から得られる利益)を扱う仕組みと、リキッドステーキングを提供するプロジェクトです。バリデーター向けの独自クライアントは、取引の束をオークションにかけ、得られた収益をバリデーターとステーカーに分配します。JTOは2023年12月に配布されたガバナンストークンです。
要点
- Solanaのバリデーター向けに、取引束のオークション機能を組み込んだクライアントを提供する
- JitoSOLはSolanaのリキッドステーキング・トークンで、MEV由来の収益も分配対象に含む
- JTOはガバナンストークンで、2023年12月に利用者へ配布された
- 一般公開されていたメモリプールは2024年に提供が停止された
定義
Solanaのブロック生成時に発生する取引順序の価値をオークションで配分し、その収益をステーキング報酬に還元する仕組みを提供するプロジェクト。
ブロックを作る立場には、どの取引をどの順番で入れるかを決める権限があります。DEXの価格差を利用する取引などでは、この順番が利益に直結します。順番の価値をめぐって取引が殺到すると、ネットワークが無駄な負荷を抱えることになります。
Jitoが採った方法は、この価値を公開のオークションに変えることです。取引を束(バンドル)にして入札させ、最も高い対価を払う束を優先的にブロックへ入れます。競争が失敗した取引の再送ではなく入札に移るため、ネットワークに流れる無駄な取引を減らす効果が見込まれています。
オークションの収益はバリデーターに渡り、そのバリデーターに委任しているステーカーにも分配されます。JitoSOLは、この収益を含むステーキング報酬を受け取れるリキッドステーキング・トークンとして提供されており、預けたSOLを表す証書として他のDeFiでも使われます。
同プロジェクトは一時、未確定の取引を閲覧できるメモリプールを提供していましたが、利用者の不利になる取引の挟み込みに使われうるとして、2024年に提供を停止しました。取引順序を扱う事業が抱える利益相反が表面化した事例として知られています。
注意点
- · MEVの扱いは利用者の取引に不利益を与える行為と紙一重で、運営方針の変更が収益構造を大きく変えうる
- · JitoSOLはスマートコントラクトとバリデーター運用の双方のリスクを負い、SOLとの交換比率は市場で決まる
- · JTOはガバナンス用のトークンであり、ステーキング報酬を受け取る権利ではない
よくある質問
MEVは利用者にとって不利なものですか?
種類によります。取引所間の価格差を埋める取引は価格の整合性を保つ働きがありますが、利用者の注文の前後に取引を挟んで利益を取る手法は、その利用者に不利な約定をもたらします。