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Curve DAO(カーブ/CRV)とは

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

Curveは、価格がほぼ同じ資産同士の交換に特化した分散型取引所で、2020年に公開されました。ステーブルコイン同士のようなペアで価格のずれを小さく抑える計算式を用います。CRVはガバナンストークンで、長期のロックによって投票力と報酬の配分先を決める権利が強まる仕組みが採られています。

要点

  • 価格が近い資産同士の交換に最適化された計算式(StableSwap)を用いる
  • CRVを一定期間ロックするとveCRVが得られ、投票力と報酬配分への影響力が増す
  • 報酬の配分先(ゲージ)をめぐって複数のプロトコルが投票権を集める動きが起きた
  • 2023年にコンパイラ由来の欠陥を突かれ、一部のプールから資産が流出した

定義

ステーブルコインなど価格が近い資産同士の交換に特化した自動マーケットメイカーと、投票権のロック期間で影響力が決まるガバナンス構造を持つプロトコル。

一般的な自動マーケットメイカーの計算式は、価格が大きく動く資産のペアを想定しています。ところがステーブルコイン同士のように本来ほぼ等価であるべき資産では、この式は不必要に大きな価格のずれを生みます。Curveは、等価に近い領域で価格が動きにくい別の計算式を用いることでこの問題に対処しました。

その結果、ドル建てステーブルコイン同士の交換や、ETHとその預り証トークン同士の交換といった用途で広く使われるようになりました。DeFiの他のプロトコルが資産を交換する経路としても組み込まれています。

ガバナンスの設計が特徴的です。CRVを一定期間ロックするとveCRVが付与され、ロック期間が長いほど投票力が大きくなります。veCRVの保有者は、どの流動性プールにCRVの報酬を多く配るか(ゲージの重み)を投票で決めます。自分のプールへ報酬を集めたいプロトコルが投票権を買い集める競争が起き、「Curve戦争」と呼ばれました。

プロトコルはその後、担保を預けて発行するステーブルコインの提供も始めています。一方、2023年にはスマートコントラクト言語Vyperの特定バージョンに存在した再入可能性の防止機能の欠陥が突かれ、複数のプールから資産が流出しました。契約コードだけでなく、その下のコンパイラも検証対象であることを示した事例です。

注意点

  • · CRVのロックは期間中に解除できず、価格が動いても引き出せない
  • · ペアの片方が想定価格から大きく外れると、プールの構成が偏り流動性提供者が不利な資産に寄る
  • · 2023年の流出はコントラクト言語側の欠陥が原因であり、監査済みであっても前提が崩れる例がある

よくある質問

  • ステーブルコイン同士の交換なら損失は出ませんか?

    価格が保たれている限り交換時のずれは小さくなりますが、片方のステーブルコインが価値を維持できなくなった場合、プールはその資産に偏り、流動性提供者は値を保てなかった側を多く持つことになります。

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