中級者銘柄を知る
1inch(ワンインチ/1INCH)とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
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- 読了目安
- 5 分
結論
1inchは、複数の分散型取引所を横断して最良の交換経路を探すアグリゲーターで、2019年のハッカソンから始まりました。イーサリアムをはじめ複数のEVM互換チェーンに対応しています。1INCHはガバナンスとプロトコルの各種機能に使われるトークンです。
要点
- 複数のDEXの流動性を探索し、注文を分割して最良の受取額を狙う
- 指値注文のプロトコルを独自に提供し、手数料を払わずに注文を出せる
- Fusionと呼ばれる方式では、約定を担う第三者が入札して注文を処理する
- 複数のEVM互換チェーンに展開している
定義
複数の分散型取引所の流動性を横断して探索し、交換経路を分割・最適化して実行するアグリゲーター。
分散型取引所ごとに流動性の量は異なるため、同じ交換でも受け取れる量に差が出ます。特に取引額が大きくなると、ひとつのプールだけで交換すると価格が動いてしまい、不利な結果になります。1inchはこの差を埋めるために作られました。
経路探索のアルゴリズムは、複数のDEXにまたがって注文を分割し、途中に別のトークンを挟む経路も含めて比較します。1回の取引の中で複数の交換を実行するため、ガス代は増えますが、受取額の改善がそれを上回る場面を狙う設計です。
指値注文のプロトコルも独自に提供しています。注文を出す段階ではチェーンに書き込まず、署名だけを行うため手数料がかかりません。条件が満たされたときに第三者が約定を実行し、その分の手数料を負担します。
Fusionと呼ばれる方式では、利用者は受取額の下限だけを指定し、実際の執行は入札で選ばれた事業者が担います。利用者が自分でガス代を払わずに済み、注文の内容が公開のメモリプールに晒されないため、注文の前後に取引を挟まれる被害を抑えやすい構造とされています。
注意点
- · 経路に含まれる各DEXの契約に問題があれば、その影響を受ける
- · 交換の前にトークンの利用許可(approve)を与える操作が必要で、許可の範囲は自分で確認する必要がある
- · 経路が複雑になるほどガス代が増えるため、少額の交換では手数料が受取額を圧迫する
よくある質問
1inchは取引所ですか?
自ら注文を保管したり資産を預かったりする取引所ではなく、既存の分散型取引所の中から経路を組み立てて実行する仕組みです。資産は利用者のウォレットから直接動きます。