交換(スワップ)が失敗したとき
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
- 更新日
- 読了目安
- 5 分
結論
スワップの失敗でよくある原因は、スリッページ設定と価格変動のずれ、承認(アプルーブ)の未完了、手数料に充てる通貨の残高不足の3つです。エクスプローラーで失敗したトランザクションを開き、エラーの種類を確認してから順に潰していきます。失敗しても手数料は消費されることが多く、これは戻りません。
要点
- 失敗してもネットワーク手数料は消費される。何度も試すほど損失が増える
- スリッページ許容値が小さすぎると、変動の激しい銘柄では通らない
- 手数料はそのネットワークの基軸通貨で払う。残高がゼロだと必ず失敗する
- 許容値を大きくしすぎると、不利なレートで成立するリスクが上がる
定義
分散型取引所などで通貨の交換を実行したが、トランザクションが失敗として確定し、交換が成立しなかった状態のこと。実行に使ったネットワーク手数料は消費されます。
最初にやるのは原因の特定です。ウォレットの履歴から失敗したトランザクションのIDを取り、ブロックエクスプローラーで開きます。失敗したトランザクションには理由が記録されていることが多く、スリッページ関連なのか、残高不足なのか、承認が足りないのかがおおよそ分かります。原因を見ずに設定だけ変えて再実行すると、手数料だけを何度も失います。
次に、手数料に使う通貨の残高を見ます。トークンを交換する場合でも、手数料はそのネットワークの基軸となる通貨で支払われます。交換したいトークンの残高が十分でも、手数料用の残高がゼロなら必ず失敗します。意外に多い原因なので、先に確認してください。
次がスリッページの設定です。スワップ画面には、実行時に許容する価格のずれを設定する項目があるのが一般的です。ここが小さすぎると、注文を出してから成立するまでのわずかな間に価格が動いただけで失敗します。取引量の少ない銘柄や変動の激しい時間帯ほど起きやすくなります。ただし許容値を大きくすれば通るというものでもありません。大きくするほど、想定より不利なレートで成立してしまう余地が広がります。考え方は「スリッページを避ける方法」で扱っています。
トークンの承認が別途必要な場合もあります。多くの仕組みでは、初めて扱うトークンについて、交換先のプログラムに使用を許可する操作を先に行います。これ自体が1回のトランザクションなので、承認に失敗していれば交換も通りません。承認の内容と範囲には注意が必要で、不要に広い権限を与えたまま放置しないでください。「承認(アプルーブ)が残っているとき」で扱っています。
何度か調整しても通らない場合は、無理に続けないでください。流動性が極端に薄い銘柄や、取引を制限する仕掛けが埋め込まれたトークンでは、そもそも売却できない設計になっていることがあります。手数料を積み上げる前に、そのトークンの素性を確認するほうが先です。
注意点
- · 失敗を繰り返すと手数料だけが積み上がります。原因を特定せずに再実行しないでください
- · 「スワップが通るように設定してあげる」と接続を求めてくる相手には応じないでください。ウォレットの操作権限を渡す手口です
- · スリッページ許容値を極端に大きくしないでください。不利なレートでの成立や、価格差を狙われる取引の対象になりやすくなります
よくある質問
失敗したのに手数料が引かれています。返ってきますか?
戻りません。手数料はネットワークが処理を試みた対価なので、結果が失敗でも消費されます。だからこそ、原因を確認してから再実行することが節約になります。