トークンの保有者一覧を読む
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
ブロックエクスプローラーやトークン分析サイトでは、あるトークンを誰がどれだけ持っているかの一覧を見られます。上位数アドレスに大半が集中していれば、その人たちの売却だけで価格が崩れうるという構造が読み取れます。ただしアドレスは分割も統合もでき、誰が持っているかまでは分かりません。
要点
- 上位アドレスの保有比率は、価格が少数の判断に左右されやすいかどうかを示す
- アドレスは自由に分割できる。分散して見えても実質は一人ということがある
- 取引所・ブリッジ・コントラクトのアドレスが上位に入ることは珍しくない
- 保有者数が多いことは、正当性や将来性の証明にはならない
定義
あるトークンについて、保有アドレスを残高の多い順に並べた一覧のこと。総発行量に対する各アドレスの比率が示される。
最初にすることは、正しいトークンを開くことです。名前とシンボルは誰でも自由に付けられるため、検索結果から選ぶのではなく、公式情報から取得したコントラクトアドレスで開いてください。ここを間違えると、以降の観察はすべて別のトークンについてのものになります。
一覧を開いたら、上位10件と上位100件がそれぞれ総発行量の何%を占めるかを見ます。上位数件で過半を占める状態は、その数アドレスの動きだけで価格が大きく動きうることを意味します。これは善悪の判断ではなく、構造の把握です。新しいプロジェクトでは、初期配分がまだ配られていないだけということもあります。
次に、上位アドレスの性質を確かめます。エクスプローラーは、取引所の預かりアドレス、ブリッジのコントラクト、ステーキングやベスティングのコントラクトにラベルを付けていることがあります。ラベルが付いているものは、個人の保有ではなく仕組み上の保管であることが多く、同じ比率でも意味が変わります。ラベルは提供元が付けたものであり、誤りや漏れもあると考えてください。
そのうえで、上位アドレスの取引履歴を数件だけ追います。同じ時刻に同じ額で多数のアドレスへ配られていれば、配分の分割である可能性があります。逆に長期間まったく動いていないアドレスは、ロックか放置かの区別が一覧からは付きません。ここで分かるのは動きの形であって、意図ではありません。
最後に限界を押さえます。一人が百のアドレスに分けることも、百人が一つの取引所アドレスにまとめられることもあります。したがって保有者数は人数ではありません。また、集中が低いことは安全の証明になりませんし、集中が高いことは詐欺の証明にもなりません。読み取れるのは「少数の判断で価格が動きうるか」という一点です。
注意点
- · 保有者数を人数として読まないでください。アドレス数と人数は一致しません
- · ラベルは提供元が推定で付けている場合があります。断定の根拠にはできません
- · 上位アドレスを特定の個人と結び付けようとする調査は勧めません。公開情報の範囲を超えます
よくある質問
上位の保有比率が何%なら危険ですか?
一律の閾値はありません。同じ比率でも、ベスティング契約に固定されているのか、いつでも売れる個人の残高なのかで意味が変わります。比率だけを見て線を引くより、その残高が動かせる状態かどうかを合わせて確認してください。