本文へ移動
中級者使い方を調べる

流動性ロックの状況を確認する

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

DEXの流動性プールに預けられた資金が、一定期間引き出せない契約に預けられているかどうかは、エクスプローラーやロック管理サービスの記録から確認できます。ロックがあれば、発行者が翌日に全額を抜く形の資金持ち逃げは起きにくくなります。ただしロックは期限付きで、期限が来れば引き出せます。

要点

  • 確認するのはロックの有無だけでなく、対象数量・期限・解除条件の3点
  • ロックは期限が来れば解除される。恒久的な安全装置ではない
  • プールのLPトークンの一部だけがロックされている場合がある
  • ロックがあっても、コントラクト側の権限で損失が生じる経路は別に残る

定義

DEXの流動性提供で受け取るLPトークンを、一定期間引き出せないコントラクトに預けること。発行者による流動性の一括引き揚げを遅らせる目的で使われる。

確認の起点は、そのトークンのプールがどこにあるかを特定することです。公式情報から取得したコントラクトアドレスをエクスプローラーで開き、取引の相手先として現れているプールのアドレスを見つけます。同じトークンで複数のDEX・複数のプールが存在することがあり、一つを見ただけでは全体が分かりません。

次に、プールのLPトークンを誰が持っているかを見ます。LPトークンの保有者一覧で、ロック用のコントラクトが上位に入っていれば、その分は預け入れられている可能性があります。ロック管理を専門に行うサービスは、対象のトークン・数量・解除日時を公開ページで示していることがあります。ただしそのページの記載を鵜呑みにせず、示されたロック用コントラクトのアドレスをエクスプローラーで開いて残高と取引を確認してください。

そのうえで読むべきは数量と期限です。発行された全LPトークンのうち何割がロックされているのかを計算しないと、ロックの有無だけでは意味がありません。9割が自由に動かせる状態で1割だけロックされていても、説明としては「流動性はロック済み」と書けてしまいます。期限も同様で、数週間後に解除されるロックと、数年先のロックでは前提が違います。

解除条件も確認対象です。ロック用コントラクトによっては、期限前でも所有者の操作で引き出せる設計や、期限を後から短縮できる設計が存在します。これはコントラクトのコードを読む話になり、検証済みでなければ読めません。読めない場合、ロックの主張は検証できていないと整理してください。

最後に、ロックが守らないものを挙げます。ロックは流動性の引き揚げを遅らせるだけで、価格の下落を防ぎません。発行者が保有するトークン自体は自由に売れます。コントラクトに増発や送金停止の権限が残っていれば、そちらからの損失は防げません。ロックの確認は、特定の一つの手口を難しくするだけの確認です。

注意点

  • · 「流動性ロック済み」という説明文そのものは証拠ではありません。対象アドレスをチェーン上で確認してください
  • · ロック期限が近い場合、期限到来後の状態は今と同じではありません
  • · ロックの有無は、価格下落や増発など別の損失経路には効きません

よくある質問

  • ロックされていれば持ち逃げは起きませんか?

    いいえ。ロックされているのはLPトークンの一部であることが多く、発行者が別途保有するトークンの売却や、コントラクト権限を使った操作は妨げられません。ロックは特定の手口を遅らせる措置であり、保証ではありません。

関連通貨

次に読む

仮想通貨診断

いくつかの質問に答えるだけ。結果はその場で表示されます。

診断をはじめる