都合のいい情報ばかり集めていないか確かめる
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 5 分
結論
人は自分の考えを支持する情報を集めやすく、反する情報を軽く扱いやすいことが知られています。情報を多く集めたつもりでも、偏った集め方をしていれば確信だけが強まります。本記事は認知の傾向を説明するもので、特定の判断を推奨するものではありません。
要点
- 情報量が増えても、集め方が偏っていれば判断の質は上がらない
- 反対意見を読んでも、粗探しの目で読めば確信を強める材料になる
- 推奨する側の情報だけを見ていないか、情報源の立場を確認する
- 気づくことが目的であり、どう判断すべきかを示すものではない
定義
自分がすでに持っている考えを支持する情報を優先的に集め、反する情報を軽視してしまう傾向。
ある銘柄やサービスに関心を持つと、その対象について調べ始めます。このとき、検索する言葉、開くページ、最後まで読む記事のすべてに、すでに持っている考えが影響します。良い評価の記事は納得しながら読み進め、悪い評価の記事は「この筆者は理解していない」と判断して途中で閉じる。どちらも意識的にやっているわけではないのに、結果として集まる情報は片側に寄ります。
厄介なのは、この状態でも「十分に調べた」という感覚が得られることです。読んだ量は実際に多く、時間もかけています。しかし、読んだものが同じ方向の主張ばかりであれば、増えたのは根拠ではなく確信の強さです。調べれば調べるほど確信が強まるという体験は、良い兆候とは限りません。
情報源の立場を確認することは、実務的な手がかりになります。その情報を出している人や組織は、その対象が広まることで利益を得る立場にないか。紹介料や保有によって利害関係がないか。開示があるか。立場が偏っている情報が悪いとは限りませんが、立場を知らずに読むと、主張の強さを根拠の強さと取り違えます。
対処として一般的に言われるのは、反対の立場の主張を、粗探しではなく内容として読んでみることです。ただし、この記事はどのような結論に至るべきかを示すものではありません。自分の判断が、複数の方向の情報を経たうえでのものなのか、同じ方向の情報を重ねた結果なのかを区別できること。この記事の目的はそこまでです。
注意点
- · 本記事は投資助言ではなく、特定の判断や銘柄を推奨するものではありません
- · 認知の傾向を理解しても、損失を防ぐことはできません
- · 情報源に利害関係があること自体は違法ではありませんが、読む側が把握しておく必要があります
よくある質問
反対意見を読めば偏りはなくなりますか?
読むだけでは足りないことが指摘されています。反対意見を「反論すべき対象」として読むと、かえって元の考えが強まることがあります。内容として受け取れているかどうかは、自分で確かめるほかありません。