複数アカウントを使い分ける方法
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
ひとつのシードフレーズから複数のアカウント(アドレス)を作れるので、長期保有用・dApp接続用・受け取り用というように用途で分けられます。分けておけば、片方が危険な承認に触れても、もう片方の資産は巻き込まれません。アカウントの追加はウォレットのアカウント一覧から行うのが一般的です。
要点
- 同じシードフレーズから複数のアドレスが作れる(追加のバックアップは不要)
- 用途ごとに分けると、承認事故の影響範囲が限定される
- 残高が見えないときは、選択中のアカウントを確認する
- アカウントを分けても、フレーズが漏れれば全部が危険になる
定義
ひとつのシードフレーズから導出される複数のアドレスを、目的別に使い分けて管理すること。
現在広く使われているウォレットは、ひとつのシードフレーズから規則的に多数の鍵を導き出す仕組みになっています。そのため、アカウントを追加しても新しいバックアップは発生しません。最初に控えたフレーズだけで、追加したアカウントも復元できます。仕組みの背景は「HDウォレット」と「導出パス」で扱っています。
分ける意味は、被害の切り分けにあります。dApp に接続するとき、ウォレットは接続したアカウントの資産を操作対象にします。もし悪意のあるサイトで危険な承認をしてしまった場合、影響を受けるのはそのアカウントが持つ資産です。長期保有分を別のアカウントに置いておけば、そこには手が届きません。実験的なサイトを触る人ほど、この分離の効果は大きくなります。
実務的な分け方の例としては、長期保有用(普段は接続しない)、dApp接続用(少額だけ置く)、受け取り用(他人に伝えるアドレス)の3つが扱いやすい構成です。用途を決めたら、アプリ側で分かる名前を付けておきます。名前は自分の端末上の表示にすぎませんが、送金前の取り違えを減らす効果があります。
追加の操作は、一般的にはアカウント一覧のメニューから「アカウントを追加」にあたる項目を選ぶだけです。位置と名称はアプリにより異なります。追加したアカウントは番号順に並び、この番号がずれると「残高が消えた」ように見えます。復元直後に残高が見当たらない場合、追加していたアカウントが自動で復元されていないことが原因のこともあるため、必要な数だけアカウントを作り直して確認してください。
限界も明示しておきます。アカウントを分けても、それらは同じシードフレーズから生まれています。フレーズが漏れれば、全アカウントが同時に失われます。分離が守るのは「承認や接続の事故」であって「フレーズの漏洩」ではありません。鍵そのものを分けたい場合は、別の端末・別のフレーズ、あるいはハードウェアウォレットを使うことになります。
注意点
- · アカウントを分けても、シードフレーズが漏れればすべてのアカウントが失われます
- · 送金時は、送信元として選ばれているアカウントを毎回確認してください
- · 復元後に残高が見えない場合、アカウント数が足りていないだけのことがあります。慌てて別の操作をしないでください
よくある質問
アカウントを増やすと手数料はかかりますか?
アカウントの追加は鍵の導出であって、チェーンへの書き込みを伴わないため、手数料はかかりません。手数料が必要になるのは、そのアカウントから実際に送金や操作を行うときです。