ホットとコールドを分けて管理する方法
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
日常的に使う少額はネットに繋がったホットウォレットに、長期に持つ分はネットから切り離したコールドウォレットに置く、という分け方が基本です。分けておけば、日常の操作で事故があっても、失うのは置いてある少額に限られます。移す金額の基準は「これを失っても生活が変わらないか」で決めてください。
要点
- ホットは使う場所、コールドは置いておく場所として役割を分ける
- コールド側では、dApp への接続や承認を原則として行わない
- 移動の手順は、少額で一度試してから本番の額を動かす
- どちらもシードフレーズの管理が土台であることは変わらない
定義
インターネットに接続した状態で使うウォレットと、鍵をネットから切り離して保管するウォレットを用意し、用途と金額で使い分けること。
ホットウォレットは、スマートフォンやブラウザで動き、常にネットに繋がっています。すぐ使えるのが利点ですが、端末がマルウェアに侵されたり、偽サイトで承認をしてしまったりすれば、資産はそのまま持ち出されます。コールドウォレットは鍵をネットから切り離して保管するもので、代表例がハードウェアウォレットです。署名のたびに機器を操作する手間がかかる代わり、遠隔から鍵を取り出すことができません。詳しくは「コールドウォレット」「ホットウォレット」で扱っています。
分け方の設計は、金額ではなく「使用頻度」から考えると決めやすくなります。毎週触るもの、月に一度も触らないもの、という区別です。頻繁に触る資産をコールドに置けば、結局は署名のたびに機器を繋ぐことになり、分離の意味が薄れます。逆に、数年単位で持つつもりの資産をホットに置き続ける理由はありません。
運用の中心は、コールド側で何をしないかを決めることです。実務的には、コールド側のアドレスは dApp に接続しない、承認をしない、知らない相手に教えない、という3点を守るだけで、事故の多くを避けられます。受け取り専用にしておけば、外部から起こせる操作がほとんどなくなります。ホット側は、失っても許容できる範囲の残高に抑えます。
移動の手順は慎重に行います。コールド側の受取アドレスを、ハードウェアウォレットであれば機器本体の画面で確認してください。パソコン側の表示だけを信じると、画面を書き換えるマルウェアに対処できません。確認したら、まず少額を送って着金を確かめ、そのあとで本来の額を送ります。この二段構えを面倒がって、大きな額を一度に送って失う例が実際にあります。
最後に、分離しても土台は同じであることを確認しておきます。コールドウォレットも、シードフレーズの控えがなければ機器の故障で終わりです。むしろ長期保管に使う分、バックアップの品質が問われます。保管の考え方は「シードフレーズをバックアップする手順」を参照してください。
注意点
- · ハードウェアウォレットは必ず正規の販売経路で購入してください。中古品や転売品には細工の危険があります
- · コールド側のアドレスを dApp に接続し、承認を与えてしまうと、分離の効果は失われます
- · 機器を持っているだけでは安全になりません。シードフレーズの控えがなければ、故障や紛失で資産は戻りません
よくある質問
いくらからコールドに移すべきですか?
一律の基準はありません。判断の目安になるのは金額そのものより、「失っても生活に影響がないか」と「どのくらいの頻度で動かすか」です。頻繁に動かさず、失うと困る額になってきたら、移す時期だと考えてください。