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ハードウェアウォレットの初期設定

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

ハードウェアウォレットは、秘密鍵をインターネットに繋がった端末から隔離するための機器です。効果を得られるかどうかは初期設定で決まり、特に「公式ストアから新品を買う」「リカバリーフレーズは機器の画面だけで確認し、紙に書く」の2点が守られていなければ、機器を使う意味がなくなります。

要点

  • 必ず公式ストアまたは正規販売店から新品を買う。中古・転売品は改造の可能性がある
  • リカバリーフレーズは機器の画面にのみ表示される。PCやスマホに入力させる手順は詐欺
  • 設定時にPINを決める。紛失時の復旧はリカバリーフレーズだけが頼りになる
  • 設定後は少額でテスト送金と復元テストを行い、運用に入る前に確認する

定義

秘密鍵を専用の機器内部に保存し、取引の署名を機器内で完結させることで、インターネットに接続された端末に鍵を渡さずに済むようにしたウォレットのこと。

購入経路が最初の分岐点です。Ledger や Trezor といったメーカーは公式ストアを持っており、そこか正規販売店から新品を買ってください。フリマアプリや転売品は、あらかじめリカバリーフレーズが仕込まれた状態で売られる詐欺が実際に起きています。「初期設定済みですぐ使えます」という説明は、安全性の観点では最悪の条件です。届いた箱の封と、初回起動時に本当に未初期化の状態から始まるかどうかも確認してください。

初期設定は一般に、機器をPCやスマートフォンに接続し、メーカー公式の管理アプリを入れるところから始まります。この管理アプリも、公式サイトから辿って入手してください。機器のファームウェアが最新かどうかを確認し、更新が必要なら公式アプリの案内に従います。画面の構成や項目名はモデルとファームウェアのバージョンによって変わるため、細かい手順はメーカーの公式ガイドを見ながら進めるのが確実です。

次にPINの設定と、リカバリーフレーズの生成です。リカバリーフレーズは機器の小さな画面に順番に表示され、利用者はそれを付属のカードや紙に書き写します。ここが最も重要な点で、正規の手順では、このフレーズをPCやスマートフォンの画面に入力することはありません。もし管理アプリやウェブサイトが入力を求めてきたら、その時点で偽物です。作業は撮影機器や他人の目のない場所で行い、写真・クラウド・メモアプリには一切残さないでください。

書き写しが終わったら、機器が確認のためにいくつかの単語を尋ねてきます。ここを正しく答えられないなら、書き写しが間違っています。運用を始める前に必ず直してください。保管は、火災や水濡れも想定して、複数箇所に分けて置く方法が取られることもあります。金属プレートに刻む製品もありますが、まずは確実に紙で残すことが先です。

設定が終わったら、いきなり全資産を移さないでください。まず少額をテスト送金して着金を確認し、次に、いったん機器を初期化してリカバリーフレーズから復元できるかを試します。この復元テストを通って初めて、「失くしても戻せる」状態が確認できます。ここまで済ませてから、本格的な保管先として使ってください。

注意点

  • · リカバリーフレーズをPC・スマートフォン・ウェブサイトに入力させる手順は、どんな理由が付いていても詐欺です。正規の手順では機器の画面だけで完結します
  • · 中古品・フリマ出品・「未開封の格安品」を買わないでください。フレーズが既知の状態で売られる手口があります
  • · 機器を持っていても、接続先のサイトで内容を確認せずに署名すれば資産は失われます。ハードウェアは署名の確認画面を提供するだけで、判断は利用者の仕事です

よくある質問

  • 機器が故障したら資産は失われますか?

    失われません。資産はブロックチェーン上にあり、リカバリーフレーズがあれば別の機器で復元できます。逆にフレーズを失った場合は、機器が無事でもPINを忘れた時点で復旧できなくなります。

  • 取引所に置いたままではだめですか?

    目的によります。取引所に預けている状態は、事業者が鍵を管理している状態です。手軽ですが、事業者の破綻やアカウント乗っ取りのリスクを引き受けることになります。一方、自己管理は自分の操作ミスや保管ミスのリスクを引き受けます。どちらにもリスクがあり、金額と用途で使い分けるのが現実的です。

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