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HDウォレットとは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
- 更新日
- 読了目安
- 4 分
結論
HDウォレットは、1つのシードから必要なだけ鍵を導出する方式のウォレットです。現在一般に使われているウォレットはほぼすべてこの方式で、だからこそバックアップが単語列1つで済みます。アドレスを毎回変えてもバックアップを取り直す必要はありません。
要点
- Hierarchical Deterministic(階層的決定性)の略
- バックアップはシードフレーズ1つだけでよい
- 複数チェーン・複数口座を1つの種から管理できる
- アドレスを使い捨てにしてもバックアップは不要
定義
1つのマスターシードから、決まった手順で階層的に多数の鍵を導出するウォレット方式。BIP32・BIP39・BIP44の組み合わせで実装される。
「決定性」とは、同じ種からは必ず同じ鍵が同じ順序で出てくるという意味です。そのため、端末を紛失しても新しい端末でフレーズを入力すれば、以前と同じアドレス群が同じ順番で再現されます。ウォレットアプリが各アドレスの残高をチェーン上から読み直すことで、状態が復元されます。
実際のウォレットでは、MetaMaskの「アカウント2を作成」のような操作が、パスの末尾の番号を1つ進めているだけです。10個のアカウントを作っても、控えるべきフレーズは最初の1つのままです。これは便利であると同時に、そのフレーズが漏れれば10個すべてが同時に失われるという意味でもあります。
1つの種で複数チェーンを扱えるのも特徴です。同じフレーズからビットコイン用(コインタイプ0)とイーサリアム用(コインタイプ60)の鍵が導出されるため、対応ウォレットなら1つのフレーズで両方を復元できます。ただし、どのチェーンまで表示するかはアプリ側の対応範囲に依存します。
注意点
- · アカウントを分けてもシードが同じなら、リスクは分散されない
- · 資産を本当に分けたいなら、別のシードで作った別ウォレットを使う
- · アプリが対応していないチェーンは表示されないだけで、資産は失われていない