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派生パスとは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 5 分
結論
派生パスは、1つのシードフレーズからどの鍵を取り出すかを指定する住所のような表記です。同じフレーズでもパスが違えば別のアドレスになるため、復元したのに残高が0に見える原因の多くはパスの取り違えです。資産が消えたわけではなく、別の枝を見ているだけという場合があります。
要点
- m/44'/0'/0'/0/0 のような階層表記で鍵を指定する
- 同じフレーズでもパスが違えば別のアドレスになる
- チェーンごとに慣用のパスが決まっている
- 残高0に見えたら、まずパス設定を疑う
定義
HDウォレットの鍵の階層構造の中で、特定の鍵の位置を指し示す表記。スラッシュ区切りの各階層が用途・チェーン・口座・インデックスに対応する。
表記の意味は規格で決まっています。BIP44形式の m/44'/0'/0'/0/0 は、順に「規格番号 / チェーン種別 / 口座番号 / 受取用か釣銭用か / 何番目のアドレスか」を表します。チェーン種別はビットコインが0、イーサリアムが60と決まっており、この数字が違えばまったく別の鍵が出てきます。アポストロフィは「強化導出」という、より安全な導出方式を指定する記号です。
実務でよくある事故は、ハードウェアウォレットのフレーズを他のアプリに復元したときです。ビットコインのアドレス形式(レガシー・SegWit・Taproot)はそれぞれ別のパスを使う慣習があり、bc1で始まるアドレスに送ったのに、復元先が1で始まるアドレスのパスを見ていると残高が表示されません。多くのウォレットは設定画面でパスを切り替えられます。
イーサリアム系では m/44'/60'/0'/0/0 がほぼ標準ですが、一部のウォレットは独自のパスを使っていた時期があります。移行時は、移行元のアプリで使っているパスを確認し、移行先で同じ値を指定するのが確実です。パスを変えても資産は失われず、正しいパスを指定すれば再び表示されます。
注意点
- · 残高が0でも慌てて送金し直さない。パスを確認する前の操作が二次被害を生む
- · 独自パスを使うウォレットは、サービス終了時に移行先を探す手間が増える
- · パスを調べると称してフレーズの入力を求めるサイトは詐欺