取引所の安全性を確認する観点
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
取引所の安全性は、金融庁への登録の有無、資産の分別管理とコールドウォレットでの保管方針、利用者側で使える防御機能(二段階認証・出金ホワイトリスト・出金の待機時間)、そして過去の障害や事故への対応、といった観点から確認します。いずれも公式サイトの開示情報と当局の公表情報で確かめられます。
要点
- 金融庁の暗号資産交換業者の登録一覧で事業者名を確認する
- 利用者資産の分別管理と、コールドウォレットでの保管方針の開示を見る
- 自分で使える防御機能(2FA・ホワイトリスト・出金通知)の有無を比較する
- 過去の障害・流出時の公表と補償の対応を確認する
定義
取引所に資産を預けるうえでの安全性を、制度面・運営体制・利用者が使える防御機能の3つの側面から評価する見方のこと。
最初に確認するのは制度面です。日本国内で日本円を扱うサービスであれば、金融庁に暗号資産交換業者として登録されている必要があります。登録の有無は金融庁が公表している一覧で確認でき、これは事業者の自己申告ではなく当局の情報なので、最も確実な出発点になります。登録がない事業者、あるいは海外の事業者が日本居住者向けに勧誘している場合は、制度上の保護の前提が変わることを理解しておいてください。
次に、利用者の資産をどう管理しているかの開示を見ます。国内の登録業者には、利用者の金銭と暗号資産を自社の資産と分けて管理することが求められており、その方法は各社が開示しています。あわせて、預かった暗号資産のうちどれだけをインターネットから切り離したコールドウォレットで保管しているかという方針も、多くの事業者が公表しています。この2点は、事故が起きたときに資産がどう扱われるかに直結します。
3つめが、自分で使える防御機能です。二段階認証に対応しているのはほぼ前提として、出金先ホワイトリスト、新しい出金先を登録してから使えるまでの待機時間、出金やログインの通知、ログイン履歴の確認、アプリのロックといった機能がどこまで揃っているかを比べます。これらは「事業者が守ってくれるか」ではなく「自分が守れるか」を左右する部分で、被害の大きさを実際に変えるのはこちら側であることが多いです。
4つめとして、過去の対応を見ます。長く運営していれば、システム障害や不具合は必ず起きています。見るべきは「事故が起きたかどうか」ではなく、起きたときに事実を公表したか、原因と再発防止を説明したか、利用者への補償をどう扱ったかです。お知らせページの過去分を遡れば、その姿勢はかなり読み取れます。
最後に、取引所に資産を置き続けること自体のリスクにも触れておきます。取引所の口座にある暗号資産は、自分が鍵を持っているわけではありません。頻繁に売買しない分については、自分で管理するウォレットへ移すという選択肢があります。ただし自己管理にはシードフレーズの紛失という別のリスクが伴います。どちらが適切かは金額と運用体制によります。「ウォレットとは」「シードフレーズの管理」も読んでください。
注意点
- · 「金融庁登録済み」と自称していても、実際の一覧に名前がないケースがあります。必ず当局が公表している一覧で確認してください
- · セキュリティの認証や監査の記載があっても、範囲と時点は限定されます。記載だけで安全と判断しないでください
- · この記事は特定の取引所を推奨・非推奨とするものではありません。比較の観点を示すにとどめています
よくある質問
取引所に資産を置いたままでも大丈夫ですか?
金額と用途によります。頻繁に売買する分を置いておくのは実務的ですが、長期保有する分については自分で管理するウォレットへ移す選択肢があります。どちらにも固有のリスクがあるため、両方を理解したうえで分けて考えてください。