出金先ホワイトリストの設定方法
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
出金先ホワイトリストは、あらかじめ登録したアドレスにしか出金できないようにする設定です。口座が乗っ取られても、攻撃者は自分のアドレスへ送れなくなります。登録には二段階認証と待機時間が設けられているのが一般的で、この待機時間こそが防御の要になります。対応している取引所では必ず有効にしてください。
要点
- 登録済みアドレス以外への出金を禁止する設定で、乗っ取り被害を大きく抑える
- アドレスの追加には二段階認証と待機時間が設けられているのが一般的
- 待機時間中に身に覚えのない登録通知が来たら、その時点で対処できる
- 登録時もアドレスとネットワーク、タグの確認は通常どおり必要
定義
暗号資産の出金先を、あらかじめ登録したアドレスに限定する機能のこと。事業者によって出金先アドレス登録、アドレス帳などと呼ばれます。
この設定の意味は、被害の形を変えるところにあります。パスワードが漏れ、二段階認証まで突破されたとしましょう。ホワイトリストが無ければ、攻撃者は自分のアドレスを入力してそのまま資産を送り出せます。ホワイトリストがあれば、送り先は自分が登録したアドレスに限られるため、まず新しいアドレスを登録する必要が生じます。そしてその登録には追加の認証と待機時間がかかる。この「時間」が、気づいて止めるための猶予になります。
設定の流れは、セキュリティ設定の画面でホワイトリスト機能を有効にし、出金先として使いたいアドレスを登録する、というのが一般的です。登録の際には、ラベル(自分が分かる名前)、アドレス、ネットワーク、必要なら宛先タグやメモを入力します。確定には二段階認証やメールでの承認が求められ、登録が反映されて実際に使えるようになるまで一定時間待つ設計になっていることが多いです。
登録するアドレスの確認は、通常の送金と同じ厳密さで行ってください。ホワイトリストは「登録したアドレスへの出金を許す」だけの仕組みであり、登録したアドレスが正しいことを保証するものではありません。間違ったアドレスを登録すれば、そこへ確実に送られるだけです。受取側の公式画面からコピーし、貼り付け後に先頭と末尾を照合し、最初の1回はテスト送金を行ってください。
運用で効いてくるのが、通知の設定です。アドレスの登録・変更・出金の実行について、メールやアプリの通知を受け取れるようにしておきます。身に覚えのない登録通知が届いた時点で、待機時間のあいだにパスワード変更、二段階認証の再設定、サポートへの連絡といった対処ができます。通知を切っていると、この仕組みの利点の半分を捨てることになります。
あわせて、登録アドレスの棚卸しも定期的に行ってください。過去に使った取引所のアドレスや、もう使っていないウォレットのアドレスが残っていると、誤って選択する余地が残ります。使わなくなった登録は削除しておくほうが安全です。APIキーに出金権限を与えている場合は、この機能との併用が事実上必須になります。
注意点
- · ホワイトリストは誤送金を防ぐ機能ではありません。登録するアドレス自体の確認とテスト送金は、これまでどおり必要です
- · 待機時間があるため、急いで新しい宛先へ送りたい場面では間に合わないことがあります。送金の予定は余裕をもって組んでください
- · 身に覚えのないアドレス登録の通知が届いたら、口座が侵害されている疑いがあります。すぐにパスワードと二段階認証を見直し、公式窓口から連絡してください
よくある質問
すべての取引所にこの機能がありますか?
いいえ。機能の有無、名称、待機時間の長さは事業者によって異なります。取引所を比較するときの安全性の観点のひとつとして、対応しているかを確認してください。