中級者用語を調べる
ガバナンス提案とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
- 更新日
- 読了目安
- 5 分
結論
ガバナンス提案は、プロトコルの設定変更や資金の使途などを、保有者の判断に諮るために提出される文書です。多くの場合、議論の場での下書きから始まり、要件を満たすと正式な投票にかけられます。可決後に自動で実行される仕組みを持つチェーンもあります。
要点
- 設定変更や資金の使途を保有者に諮る文書
- 議論の下書きを経て正式な投票にかけられる
- 提出には一定の保有量や供託が必要なことが多い
- 可決後の実行方法はチェーンごとに異なる
定義
プロトコルの設定変更、資金の配分、運営方針などについて、保有者の投票による決定を求めて提出される正式な議案。
提案の対象は幅広く、手数料率や担保比率といった数値の変更、新しい機能の採用、共同資金からの支出、運営体制の変更などが含まれます。技術的な仕様変更そのものは、別途ネットワークアップグレードの手続きを伴うことがあります。
多くのプロジェクトでは、いきなり投票にはかけません。まず公開の掲示板に草案を出して論点を洗い、形式の整った案にまとめ、必要な賛同や供託を集めてから正式な提案として登録します。この段階分けは、投票の対象を絞り込むために設けられています。
提出の敷居として、一定量のトークン保有や供託金を求める設計が一般的です。供託は、可決されなければ没収される場合もあります。荒らしのような提案を抑える狙いですが、同時に提案できる人を資力のある側に寄せる効果も持ちます。
可決した提案の扱いもチェーンによって違います。契約が自動的に設定を書き換える設計もあれば、開発者や財団が実装を担う設計もあります。後者では、可決したことと実際に反映されることの間に距離が残ります。
注意点
- · 可決しても実装されなければ変更は起きず、実行の担い手を確認する必要がある
- · 大口保有者の票で結果が事実上決まる構造になっている場合がある
- · 投票を装って署名を求める偽サイトが出回るため、接続先の確認が欠かせない