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完全希薄化評価額(FDV)とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
FDVは、現在の価格に最大供給量(将来発行される分を含む全量)を掛けた金額です。まだ市場に出ていない供給まで今の価格で評価しているため、実際に取引されている規模とは大きくずれます。時価総額との差が大きい銘柄ほど、この前提の無理が効いてきます。
要点
- 現在価格 × 最大供給量で計算される金額
- 未発行・ロック中の供給まで含めている
- 時価総額との差が将来の発行予定量を示す
- 今の価格で全量が売れる保証はどこにもない
定義
現在の価格に、そのトークンの最大供給量(または将来発行予定を含む総供給量)を掛けて算出する評価額。日本語では完全希薄化評価額と呼ばれる。
時価総額が「価格×循環供給量」であるのに対し、FDVは「価格×最大供給量」です。循環供給量が全体の1割しかない銘柄なら、FDVは時価総額のおよそ10倍になります。上場直後で流通量が絞られているトークンでは、この差が極端に開くことがあります。
FDVを見る意味は、将来どれだけの供給が市場に出てくる予定かを金額の形で把握できる点にあります。ロック解除やベスティングのスケジュールが残っているトークンでは、今後その分が売り圧力になりうるかを考える材料になります。
一方で限界もはっきりしています。まだ存在しない供給を、いま薄い板でついている価格で評価しているだけの数字です。発行スケジュールが変更されることもあれば、バーンによって最大供給量自体が減ることもあります。FDVは「現時点の価格を機械的に延長した仮の数字」であって、企業価値のような実体を測ったものではありません。
注意点
- · FDVと時価総額を混同した「割安・割高」の議論は前提から崩れている
- · 最大供給量が未定・無制限のトークンではFDVを計算できない
- · 発行スケジュールは仕様変更されうるため、算出時点の前提を確認する