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中級者税金と安全対策

端数と小数の扱い

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
5 分

結論

暗号資産は小数点以下の桁数が多く、計算の途中で丸めると誤差が積み上がります。数量は可能な限り元の桁のまま保持し、丸めは最後の段階に限定するのが実務の基本です。申告書に記載する際の端数処理には制度上の取扱いがあるため、国税庁の案内と税理士にご確認ください。

要点

  • 計算途中で丸めない。丸めは最終段階に限る
  • 表計算ソフトの表示桁と、実際に保持されている値は別物
  • CSVの取り込み時に末尾の桁が失われていないか確認する
  • 申告書への記載時の端数処理は制度に従う

定義

小数点以下の桁数が多い暗号資産の数量と、円換算後の金額について、どの段階でどのように丸めるかを一貫して定めること。

暗号資産の数量は、銘柄によって小数点以下八桁、さらに細かい単位まで扱われます。この桁数を軽く見て途中で丸めると、取引件数が増えるにつれて誤差が積み上がり、最終的な残高が実際の保有数量と合わなくなります。そして残高が合わないと、どこで何が起きたのかを追うために膨大な時間を使うことになります。誤差そのものが小さくても、原因の特定には同じだけの手間がかかります。

最も起きやすい事故は、表計算ソフトでの取り込みです。CSVを開いた際に、数量が指数表記に変換されたり、表示上の桁数に合わせて丸められたりします。厄介なのは、画面の表示と内部で保持している値が一致しているとは限らない点です。表示は丸められていても内部では元の値を持っている場合もあれば、取り込みの時点で値そのものが失われている場合もあります。列を文字列として取り込む設定にしておけば、この種の事故は避けられます。

実務としての原則は単純です。数量は元の桁のまま保持して計算し、丸めるのは最後の一回だけにする。中間結果を丸めて次の計算に渡す、ということをしない。この原則を守るだけで、残高の不一致の多くは防げます。ツールを使う場合も、中間の丸め方の設定があるなら確認しておいてください。

円換算後の金額についても同じ考え方が当てはまりますが、こちらは申告書に記載する段階で制度上の端数処理があります。どの単位で記載するか、円未満をどう扱うかについては定めがありますので、国税庁の案内および確定申告書の作成画面の指示に従ってください。当サイトで具体的な処理方法を断定することはしません。

最後に、丸めに関する自分の方針も記録しておいてください。「数量は取得したCSVの桁のまま保持」「円換算額は各取引ごとに算出し、合計の段階で申告書の指示に従って処理」といった程度で十分です。翌年以降も同じ方針で計算することで、年をまたぐ取得価額の引き継ぎがずれにくくなります。処理方法に迷う場合は税理士にご相談ください。

注意点

  • · 当サイトの記載は一般的な整理であり、税務アドバイスではありません
  • · 残高が合わないときに、端数を調整して辻褄を合わせないでください
  • · 申告書への記載時の端数処理は制度に従ってください。国税庁の案内でご確認ください

よくある質問

  • ごくわずかな数量の差が残った場合はどうすればよいですか?

    まずは原因を探してください。取り込み時の桁落ち、手数料の計上漏れ、重複の削除ミスなど、原因がある場合がほとんどです。原因が分からないまま調整で消すのではなく、調べた経緯を記録に残したうえで、扱いを税理士にご相談ください。

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