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チェーン分析の基礎
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
- 更新日
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- 5 分
結論
チェーン分析とは、公開されている取引データからアドレス同士の関係や利用者の属性を推測する作業です。捜査や取引所の審査で使われる一方、出てくるのはあくまで推定であり、断定はできません。読者にとっては「自分の取引がどう読まれうるか」を知る材料になります。
要点
- 公開台帳のデータだけで関係性を推測する手法
- 取引所や捜査機関の審査で実際に使われている
- 出力は確率的な推定で、断定ではない
- 誤った特定は無関係な人に不利益を与える
定義
ブロックチェーン上の公開データを集計し、どのアドレスが同じ主体に属するか、どのサービスを経由したかなどを推測する分析手法。個々の結論は確度の異なる推定として扱われる。
分析の出発点は、取引の入力と出力という構造そのものです。ひとつの取引で複数のアドレスから資金が出ていれば、それらは同じ主体が鍵を持っていた可能性が高いと考えます。この「共通入力」の推定が、ばらばらのアドレスをひとつのまとまりとして扱う土台になります。
ここに外部の情報が重ねられます。取引所が公表している入金アドレス、寄付の呼びかけで公開されたアドレス、過去の事件で報道されたアドレスなどにラベルが付き、そこから何ステップ離れているかで色分けされていきます。取引所が入金を審査するときに見ているのは、おおむねこの種の情報です。
重要なのは限界です。共通入力の推定は、複数人が協調して作る取引では成り立ちません。ラベルも第三者が付けた解釈であり、間違っていることがあります。「このアドレスは誰々のものだ」という主張は、裏づけのない推測である場合が珍しくなく、誤った特定は無関係な人の口座凍結や名誉の毀損につながります。
注意点
- · 分析結果は推定であり、証拠として扱うには裏づけが要る
- · ラベルの誤りにより、無関係な利用者の入金が保留されることがある
- · 自分の資産の動きも同じ手法で読まれうると考えて公開範囲を決める