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Tezos(テゾス)とは

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

Tezosは、プロトコルの変更をチェーン自身の投票で決め、ハードフォークなしに更新できることを設計目標に掲げたブロックチェーンです。2018年に稼働を開始し、以降アルファベット順の名前が付いた複数回のアップグレードを、この仕組みを通じて実行してきました。合意形成にはLiquid Proof of Stakeと呼ばれる委任可能なPoSを採用しています。

要点

  • プロトコルの改定案を投票にかけ、可決されればネットワークが自動で更新される(自己修正型)
  • チェーンが分裂するハードフォークを経ずに仕様変更を重ねてきた
  • ステーキングは「ベイキング」と呼ばれ、保有量が少なくても委任で参加できる
  • 2017年の資金調達後、運営体制をめぐる法的な争いを経て稼働が遅れた経緯がある

定義

プロトコルの変更手続きをチェーン上の投票として組み込み、ハードフォークなしで自己更新できるように設計されたProof of Stakeのブロックチェーン。

Tezosが取り組んだのは、ブロックチェーンの仕様変更が分裂を招きやすいという問題です。多くのチェーンでは、変更に反対する参加者が旧仕様を動かし続けるとネットワークが二つに割れます。Tezosは変更提案の提出から採否の決定、テスト期間、適用までを段階的な投票手続きとしてプロトコル自体に書き込みました。

投票権を持つのはステーク保有者です。提案は複数の期間に分けて審議され、基準を満たした案だけが実際のノードソフトウェアに反映されます。この手続きを通して、合意形成方式の変更やブロック間隔の短縮、手数料の設計変更などが実行されてきました。アップグレード名はAthens、Babylonのようにアルファベット順に付けられます。

合意形成はLiquid Proof of Stakeと呼ばれます。ブロックを作る役割はベイカーが担い、必要な量を自前で用意できない保有者はベイカーに委任して報酬の分配を受けられます。委任しても資産の管理権は手元に残る点が、資産を預ける形式のステーキングとは異なります。

スマートコントラクトの記述にはMichelsonという独自の言語が使われ、形式検証(プログラムの性質を数学的に証明する手法)と相性がよい設計になっています。実際の用途としては、NFTの発行基盤や、一部の公的機関・企業による記録の検証といった実験的な利用が報告されています。

注意点

  • · オンチェーン投票は投票率が低くなりやすく、実際の意思決定が一部のベイカーに集中しているという指摘がある
  • · 2017年の資金調達をめぐって米国で集団訴訟が提起され、和解に至った経緯がある
  • · 委任先のベイカーが不正な振る舞いをすると、その分の報酬が失われる場合がある

よくある質問

  • 委任すると資産をベイカーに預けることになりますか?

    なりません。委任は投票権とブロック生成権の貸し出しであり、XTZ自体は自分のアドレスに残ります。ベイカーが送金することはできません。

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