IOTA(アイオータ)とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
IOTAは、機器同士の少額のやり取りを手数料なしで行うことを目標に、ブロックを連ねない有向非巡回グラフ(Tangle)という構造から出発したプロジェクトです。長らくコーディネーターと呼ばれる中央のノードに依存していた点が課題とされ、その解消を目的とした大幅な設計変更が段階的に行われてきました。
要点
- ブロックを連ねず、各取引が過去の取引を承認していくDAG構造(Tangle)から始まった
- IoT機器間の少額決済を、手数料なしで行うことを当初の目標に掲げた
- ネットワークの安全確保のためコーディネーターという中央ノードに依存していた
- その依存を解消するための設計変更が複数回にわたって行われてきた
定義
取引を有向非巡回グラフとして記録し、機器間の少額決済を手数料なしで行うことを目標に開発されてきた分散型台帳プロジェクト。
IOTAが前提としたのは、IoT機器が1円未満の単位でやり取りする世界です。手数料がかかる仕組みでは、そもそも送金額より手数料が大きくなってしまいます。そこでマイナーへの報酬を必要としない構造として、取引を送る人自身が過去の2件の取引を検証するTangleという仕組みが考案されました。
ただしこの構造は、参加者が少ないと攻撃に弱いという問題を抱えます。IOTAは稼働初期からコーディネーターと呼ばれる財団運営の特別なノードが定期的に基準点を発行し、どの取引が確定したかを決める形で安全を担保してきました。これは中央集権的だという批判が長く続きました。
コーディネーターの除去は段階的に進められ、ノード同士の投票によって確定を決める設計への移行が行われました。さらにその後、オブジェクト指向の状態モデルとMove系の実行環境、委任型のProof of Stakeを取り入れる大規模な刷新が行われ、当初のTangle一本の設計からは相当に変化しています。
用途としては、産業機器のデータ記録、物流や貿易書類のデジタル化、公的機関との実証実験などが公表されてきました。手数料なしで大量のデータを記録できるという特性が、これらの用途で訴求点とされています。
注意点
- · 2020年、公式ウォレットTrinityに組み込まれた外部サービス経由で資金が盗まれる事件が発生し、ネットワークが一時停止された
- · 設計変更が複数回行われているため、古い解説記事の内容が現在の仕様と一致しない場合がある
- · 手数料がないことはスパム取引への耐性を別の手段で確保する必要があることを意味し、その方式は変更されてきた
よくある質問
手数料が無料なら、いくらでも送金できるのですか?
できません。手数料の代わりに、取引の発行速度を制限する仕組みや、ネットワーク資源の割り当てによってスパムを抑える設計が置かれています。無制限に送れる台帳は成立しません。