Ethereum Classic(イーサリアムクラシック/ETC)とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
Ethereum Classicは、2016年にイーサリアムが分岐した際、元の台帳をそのまま維持した側のチェーンです。The DAOという事業体から資金が流出した事件への対応として、イーサリアム本体は取引を巻き戻す変更を行いましたが、それに反対する参加者が従来のチェーンを継続させました。現在もProof of Workで稼働しています。
要点
- 2016年のThe DAO事件への対応をめぐる分岐で生まれたチェーン
- 「コードが法である(code is law)」という立場から、台帳の巻き戻しを行わなかった
- イーサリアムがProof of Stakeへ移行した後もProof of Workを維持している
- 2019年と2020年に、過半のハッシュレートを握られる攻撃を受けた履歴がある
定義
2016年のハードフォークの際に、取引の巻き戻しを受け入れずに継続した元のイーサリアムの台帳と、そのネイティブ通貨ETC。
2016年、The DAOと呼ばれる投資ファンド型のスマートコントラクトから、契約の欠陥を突く形で大量のETHが引き出されました。コードの記述どおりに動いた結果ではあるものの、被害が大きかったため、コミュニティでは資金を取り戻すべきかが議論されました。
最終的に、影響を無効化するハードフォークが実施され、現在イーサリアムと呼ばれているチェーンはそちら側です。これに反対し、「台帳は記録されたとおりであるべきで、後から書き換えるべきではない」という立場を採った参加者が、変更を適用しないチェーンを維持しました。それがEthereum Classicです。
技術的には長くイーサリアムの仕様変更を部分的に追随してきましたが、2022年にイーサリアムがProof of Stakeへ移行した際も、Ethereum ClassicはProof of Workを維持しました。この結果、行き場を失ったGPUマイナーの一部が移動する動きが見られました。
Proof of Workのチェーンでは、採掘能力の過半を一時的に借りられてしまうと取引の巻き戻しが可能になります。Ethereum Classicは2019年と2020年にこの種の攻撃を受け、取引所で入金の取り消し被害が発生しました。以降、確認回数を増やす対応や監視の仕組みが導入されています。
注意点
- · ハッシュレートがイーサリアムやビットコインに比べて小さく、過半を握られる攻撃の現実的な脅威が過去に顕在化している
- · イーサリアムと歴史を共有するため、開発者やアプリケーションの規模はまったく異なる点を混同しない
- · ETHとETCはアドレス形式が同じため、誤ったチェーンへ送金すると回収が難しい
よくある質問
ETCとETHはどちらが「本物」ですか?
台帳の連続性という意味ではEthereum Classicが元のチェーンを引き継いでいます。一方で、開発者・利用者・アプリケーションの大部分はハードフォーク後のイーサリアム側に残りました。どちらが本物かという問いではなく、方針の違いで分かれた別のチェーンと理解するのが正確です。