Compound(コンパウンド)とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
Compoundは、暗号資産を預けて利息を受け取り、担保を差し入れて借りることができる貸借プロトコルです。金利は運営者が決めるのではなく、資金の使用率に応じてアルゴリズムが自動で調整します。2020年に配布を始めたガバナンストークンCOMPは、その後のDeFiにおける報酬設計の原型になりました。
要点
- 利用者同士を直接マッチングせず、通貨ごとの資金プールに対して預入・借入を行う
- 金利は資金の使用率(借入額 ÷ 供給額)から自動的に決まる
- 借入は常に過剰担保で、担保価値が基準を下回ると清算される
- 2020年のCOMP配布が、利用に応じてトークンを配る手法を広く普及させた
定義
イーサリアム上で動く貸借プロトコル。通貨ごとの資金プールに預けると利息が付き、担保を差し入れると他の通貨を借りられる。
Compoundが解決しようとしたのは、暗号資産の貸し借りに仲介業者が必要だという前提です。従来は業者が預かって運用し、その業者の信用に依存していました。Compoundでは資金はスマートコントラクトのプールに入り、預入・借入・金利計算・清算のすべてがコードで実行されます。
金利の決まり方が特徴的です。ある通貨のプールで借りられている割合が高いほど、借入金利と預入金利の両方が上がります。資金が余っていれば金利は下がり、新たな借り手を呼び込みます。運営が相場を見て決めるのではなく、需給そのものが金利になる設計です。
預け入れるとcTokenという受け取り証が発行され、その交換レートが時間とともに上がることで利息が反映されます。借入は必ず担保価値を下回る範囲でしか行えず、価格変動で担保が不足すると、第三者が割引価格で担保を買い取る清算が発生します。清算人へのインセンティブがプロトコルの健全性を保つ仕組みです。
2020年6月、Compoundは利用者に対してガバナンストークンCOMPの配布を開始しました。預けても借りても配られるため利用が急増し、いわゆる「DeFiサマー」の起点になったと評価されています。以降の運営方針はCOMP保有者の投票で決まります。新しい版のCompound IIIは、担保として複数の資産を受け入れつつ借入は1種類に限定する構成に変更されています。
注意点
- · スマートコントラクトの不具合やパラメータ変更の誤りで資金が失われた事例が実際にある(2021年にはCOMP報酬の配布ミスが発生した)
- · 担保価格が急落すると清算され、担保の一部を割引価格で失う
- · 表示される金利は固定ではなく、使用率の変化によって刻々と変わる
よくある質問
銀行預金のように元本が保証されますか?
されません。預金保険のような制度はなく、コントラクトの不具合や担保割れ、オラクルの異常によって資金が戻らない可能性があります。金利が付くことと元本の安全は別の話です。