パスワードを忘れたとき
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
- 更新日
- 読了目安
- 4 分
結論
取引所のパスワードは、公式サイトから自分で再設定手続きを開始すれば復旧できるのが一般的です。ただしウォレットのパスワードは性質が違い、シードフレーズがなければ復元できません。この2つを混同すると対処を誤ります。まず、忘れたのがどちらのパスワードかをはっきりさせてください。
要点
- 取引所のパスワードは再設定できる。ウォレットのパスワードは復元できない
- ウォレットはシードフレーズさえあれば別端末で復元できる
- 再設定はメールのリンクからではなく、自分で公式サイトを開いて始める
- 再設定後は一定期間の出金制限がかかることがある
定義
サービスへのログインに使うパスワードを思い出せない状態のこと。中央のサーバーで管理される取引所と、手元の鍵で動くウォレットとでは、復旧可能性が根本的に異なります。
最初に区別します。取引所や取引アプリのパスワードは、事業者があなたの口座を管理しているので、本人確認を経た再設定が可能です。一方、ウォレットアプリのパスワードは、その端末上で暗号化された鍵を開けるためのものです。事業者が預かっているわけではないので、忘れた場合に再発行してくれる相手が存在しません。この違いが、その後の手順を分けます。
取引所の場合は、公式アプリ、または自分で登録したブックマークから公式サイトを開き、ログイン画面の再設定手続きを開始します。ここで重要なのは、届いたメールのリンクから始めないことです。「パスワードをリセットしてください」というメールは、フィッシングの定番でもあります。自分から手続きを始めて、その結果として届いたメールを確認する、という順序を守ってください。
再設定では、登録メールの受信と、二段階認証のコードを求められるのが一般的です。ここでつまずくなら、それはパスワードだけの問題ではありません。メールが受け取れないなら「登録メールアドレスが使えなくなったとき」、認証端末が無いなら「二段階認証の端末を失くしたとき」の手順に進んでください。再設定が完了すると、不正対策として一定期間の出金制限がかかることがあります。
ウォレットの場合は、パスワードの再設定という概念がありません。やることは復元です。別の端末、あるいは同じ端末にウォレットアプリを入れ直し、保管してあるシードフレーズを使って復元し、新しいパスワードを設定します。シードフレーズがあれば資産は戻ります。逆に、シードフレーズも無い場合、そのウォレットの資産にアクセスする手段は残っていません。総当たりで解く、という話は現実的ではありません。復元の手順は「ウォレットの復元方法」で扱っています。
落ち着いたら、再発を防ぐ設計にします。パスワード管理ツールを使い、サービスごとに異なる長いパスワードを保管する。シードフレーズだけは、デジタルではなく紙などの物理媒体で、複数箇所に保管する。この2つで、パスワードを忘れることが致命傷にならなくなります。
注意点
- · ウォレットのパスワードやシードフレーズを「解析して復元する」と称する業者・個人は詐欺です。前払い金を取られ、さらに残った資産まで狙われます
- · パスワード再設定を促すメールのリンクを踏まないでください。必ず自分で公式サイトを開いてください
- · パスワードをメモアプリやクラウドのテキストファイルに平文で保存しないでください。端末が侵害されると同時に失われます
よくある質問
シードフレーズは持っていますが、ウォレットのパスワードを忘れました。
その場合は復元できます。ウォレットを入れ直し、シードフレーズから復元して新しいパスワードを設定してください。入力は必ず公式のウォレットアプリ内で行い、Webサイト上のフォームには絶対に入力しないでください。