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取引データを書き出す

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

取引所の管理画面やブロックエクスプローラーには、取引履歴をファイルとして書き出す機能が用意されていることがあります。損益計算や記録の保全に必要な作業で、対象期間・時刻の基準・通貨表記を揃えておくと後の集計が楽になります。ただし書き出せる範囲はサービスごとに違い、欠けが出る前提で扱ってください。

要点

  • 書き出す順序は、対象期間を決める → 各サービスで出力 → 形式を揃える → 欠けを埋める
  • 時刻の基準(UTCか現地時間か)と価格の通貨は、サービスごとに違う
  • 取引所は過去分の出力に期間制限を設けていることがある。早めに保全する
  • 書き出したファイルには資産の全体像が含まれる。保管方法に注意する

定義

取引所・ウォレット・エクスプローラーから、売買や送受信の履歴をCSVなどのファイル形式で取り出すこと。損益計算や記録保全の前提となる。

最初に決めるのは対象期間です。日本の所得計算は暦年が基準になるため、1月1日から12月31日までを単位に揃えておくと後で扱いやすくなります。複数年にまたがる場合は、年ごとにファイルを分けておくと確認が楽です。期間を決めずに出力すると、重複と欠落が同時に起きます。

次に、各サービスで書き出します。取引所では、売買履歴、入出金履歴、手数料の記録が別のファイルに分かれていることが多く、すべてを揃える必要があります。中には、一定期間より前の履歴を画面から出せなくなるサービスもあります。使っている取引所を閉じる予定がある場合や、サービス終了の告知が出た場合は、先に書き出しておいてください。

オンチェーンの取引は、エクスプローラーのアドレス画面から書き出せることがあります。ネイティブ通貨の送受信、トークンの送受信、内部的な送金が別々の出力になっていることが多く、一つだけを取ると抜けが出ます。DeFiでの複雑な操作は、1件の取引が複数の資産移動を含むため、出力だけでは内容を復元しづらい場合があります。

そのうえで、形式を揃えます。揃える項目は、日時、取引の種類、数量、通貨、相手先、手数料、そして取得価額の基準になる価格です。特に注意したいのが時刻で、UTCで出力するサービスと現地時間で出力するサービスが混在します。基準を揃えないと、年をまたぐ取引が別の年に入ります。表計算ソフトで開く際には、長い数字や日付が自動変換されて壊れることがあるため、文字列として読み込む設定を使ってください。

最後に、欠けの扱いと保管です。手数料が別建てで記録されていない、送金先が自分の別ウォレットなのか第三者なのか区別が付かない、といった欠けは必ず出ます。分かる範囲で注記を残し、根拠になる画面や取引ハッシュを併せて保存してください。書き出したファイルは、保有状況がすべて分かる資料です。共有ストレージに置きっぱなしにせず、保管場所を決めて管理してください。

注意点

  • · 取引所によっては古い履歴を出力できなくなります。口座を閉じる前に必ず保全してください
  • · 書き出したファイルは資産の全体像が分かる資料です。共有フォルダやメール添付での放置は避けてください
  • · 表計算ソフトの自動変換で、取引ハッシュや日時が壊れることがあります。文字列として読み込んでください

よくある質問

  • 取引所が閉鎖したら履歴は取れなくなりますか?

    取得が難しくなるのが一般的です。サービス終了や事業譲渡の告知が出た段階で、売買履歴・入出金履歴・年間取引報告書にあたる書類を早めに書き出して保存してください。オンチェーンの送金部分はエクスプローラーに残りますが、取引所内部の売買は残りません。

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