暗号資産の贈与・寄付の税務
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
暗号資産を他人に贈与したり寄付したりする場合、渡した側と受け取った側の双方に検討すべき論点があり、所得税だけでなく贈与税など別の税目が関わることもあります。取扱いは相手との関係や渡し方によって変わるため、実行する前に国税庁の案内を確認し、必ず税理士にご相談ください。
要点
- 渡した側と受け取った側で、それぞれ別に検討すべき論点がある
- 所得税以外の税目(贈与税など)が関わる場合がある
- 相手や渡し方によって整理が変わるため、事前確認が特に重要
- 受け取った側は、将来の売却に備えて取得の経緯を記録しておく必要がある
定義
暗号資産を対価を受け取らずに他人へ移転する行為と、それに伴い当事者双方に生じうる課税関係のこと。所得税以外の税目が関わる点が特徴です。
暗号資産を人に渡す行為は、単にウォレットから送るだけの操作に見えますが、税務上は複数の論点が同時に立ち上がります。まず、渡した側にとって、それが譲渡にあたるのかどうか。次に、受け取った側にとって、何をどの価額で取得したことになるのか。さらに、個人間の無償の移転であれば、所得税とは別の税目が関わる可能性があります。
ここで強調しておきたいのは、この領域を自己判断で進めるべきではないということです。相手が家族なのか第三者なのか、対価が本当にまったくないのか、渡す目的は何か、といった事実関係によって整理が変わります。しかも関わる税目が複数になるため、片方だけを見て判断すると見落としが起きます。
寄付についても同様です。団体に暗号資産を寄付する場合、渡す行為自体の扱いと、寄付として何らかの取り扱いを受けられるかどうかは別の問題です。受け入れ側の団体がどういう性格の団体かによっても違いが出ます。「寄付だから何もない」と考えるのは危険です。
受け取った側が必ずやっておくべきなのは記録です。誰から、いつ、何を、どれだけ受け取ったのか。そのときの価額はいくらだったのか。この記録がないと、将来売却したときに取得価額を説明できません。送金のトランザクションハッシュと、やりとりの経緯がわかるものを残しておいてください。
実行してしまった後では選べる選択肢が減ります。金額の大小にかかわらず、贈与や寄付を考えている段階で税理士に相談するのが最も確実です。
注意点
- · 当サイトの記載は一般的な整理であり、税務アドバイスではありません
- · 所得税以外の税目が関わるため、実行前に必ず税理士にご相談ください
- · 制度は改正されます。最新の情報は国税庁の案内でご確認ください
よくある質問
家族のウォレットに送るだけなら何も起きませんか?
自分名義の口座間の移動と、他人への移転はまったく別のものとして扱われます。家族であっても他人への移転であれば検討すべき論点が生じます。事前に税理士にご確認ください。