上級者用語を調べる
共有シーケンシングとは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
- 更新日
- 読了目安
- 5 分
結論
共有シーケンシングは、複数のロールアップが同じシーケンサー集団に順序決定を任せる構成です。単一運営のシーケンサーを各チェーンが個別に抱える状態を避け、複数チェーンにまたがる取引を同じブロックで扱えるようにする狙いがあります。共有した集団が新たな依存先になる点は変わりません。
要点
- 複数のロールアップが同じシーケンサー集団を使う構成
- 各チェーンが単独運営を抱える状態を避けられる
- 複数チェーンにまたがる取引をまとめて扱える
- 共有した集団自体が新しい依存先になる
定義
複数のロールアップが共通のシーケンサー集団に取引の順序決定を委ね、チェーンをまたぐ取引の順序も同時に決められるようにする仕組み。
ロールアップごとに単独のシーケンサーを持つ構成では、チェーンの数だけ停止点と検閲の余地が増えます。共有シーケンシングは、複数のチェーンが同じ分散したシーケンサー集団を使うことで、単独運営に依存しない順序決定を目指す考え方です。
もうひとつの狙いは、チェーンをまたぐ取引の扱いです。現在は、あるチェーンでの売却と別のチェーンでの購入を確実に同時成立させることが難しく、片方だけ成立するリスクが残ります。共通のシーケンサーが両方の順序を同時に決められれば、この問題に対処しやすくなります。
一方で、共有した集団が結託すれば、複数のチェーンにまたがる規模で取引の並び替えによる利益を取れる立場にもなります。どの主体がシーケンサーになれるのか、その集団が止まったときに各チェーンが自力で動けるのかは、設計ごとに確認が必要です。
注意点
- · 共有した集団が停止すると、それを使う複数のチェーンが同時に影響を受ける
- · 順序を決める権限が集中すれば、複数チェーンにまたがる並び替えで損をする側に回りうる
- · 「分散している」という説明は参加者数や参加条件まで確認しないと意味を持たない