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鍵のローテーションとは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 読了目安
- 5 分
結論
鍵のローテーションは、使っている鍵を新しいものに切り替える運用です。一般的なITではパスワードの変更に相当しますが、ブロックチェーンでは既存のアドレスの鍵を差し替えることはできず、新しいシードで作ったアドレスに資産を移すという形になります。移し替えには送金手数料と手順のミスという別のリスクが伴います。
要点
- 既存アドレスの鍵を差し替えることはできない
- 実態は新しいシードのアドレスへの資産移動
- 漏洩の疑いがあるときは速やかに移す
- 移動には手数料と操作ミスのリスクが伴う
定義
使用中の鍵を廃止し、新たに生成した鍵へ資産と権限を移す運用手順。ブロックチェーンでは鍵そのものの更新ではなく、資産の移動として実施される。
ローテーションが必要になる典型的な場面は3つあります。シードフレーズを他人に見られた可能性があるとき、フレーズを保管していた場所(家、金庫、同居人の環境)が変わったとき、そしてマルウェアに感染した端末でウォレットを開いてしまったときです。いずれも「たぶん大丈夫」で放置すると、数か月後に一括で抜かれることがあります。
手順は、まず新しい環境で新しいシードを生成し、そのアドレスへ少額を試送して着金を確認してから全額を移します。移す前に、古いウォレットで与えていたトークンの承認(approve)を取り消しておくことも重要です。承認は鍵ではなくアドレスに紐づくため、古いアドレスに資産が残っていれば引き出され続けます。
一方で、必要もないのに頻繁に移し替えるのは逆効果です。移すたびに手数料がかかり、アドレスの控え間違いやネットワークの選択ミスといった人的ミスの機会が増えます。漏洩の心当たりがないなら、保管方法を見直すほうが有効です。
注意点
- · 古いアドレスに与えたトークン承認を取り消さないと、資産を戻したときに再び抜かれる
- · 漏洩の疑いがある端末で新しいシードを生成しても意味がない
- · 全額を一度に移す前に、必ず少額で着金を確認する