ガス代の見積もりを確認する方法
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
- 公開日
- 更新日
- 読了目安
- 5 分
結論
ガス代は、処理の重さ(ガス量)と、1単位あたりに払う価格の掛け算で決まります。ウォレットは送信前に見積もりを表示するので、そこで内訳と上限を確認してから署名してください。混雑時は価格が上がるため、急がない操作は時間をずらすだけで負担が下がります。
要点
- ガス代=処理の重さ × 単価。重い操作ほど高くなる
- 見積もりは予測値で、混雑状況によって実際の額は変わる
- 上限の設定が低すぎると失敗し、失敗しても消費分は戻らないことがある
- 手数料はそのチェーン固有の通貨で支払う
定義
チェーン上で処理を実行してもらうために支払う手数料の見込み額を、送信前にウォレットの画面で確認すること。
仕組みから押さえます。ネットワークが1ブロックで処理できる量には上限があり、そこへ多数の取引が申し込む形になります。処理の重さは操作の内容で決まり、単純な送金は軽く、コントラクトを呼び出す操作は重くなります。支払う額は、この重さに単価を掛けたものです。単価は需要で動くため、同じ操作でも時間帯によって負担が変わります。用語の背景は「ガス代とは」で扱っています。
ウォレットは送信前に見積もりを出します。一般的には、推奨・低速・高速といった選択肢が並び、速い側ほど単価が高くなります。急がない操作なら遅い側で構いませんし、混雑が激しいときは時間を置くほうが効果的です。逆に、価格が動いている最中の取引など、確定の早さに意味がある場面では高い側を選ぶ判断もあります。
詳細設定を開くと、単価の上限や、使ってよいガス量の上限を自分で指定できるアプリもあります。ここで注意すべきは、ガス量の上限を必要より低く設定した場合です。処理が途中で止まって失敗し、その時点までに消費された分は戻ってこないことがあります。つまり「安く抑えようとして失敗し、しかも払う」という最悪の結果になり得ます。仕組みを理解していないうちは、自動の見積もりのまま進めるのが無難です。
見積もりが異常に高く表示される場合は、内容そのものを疑ってください。単純な送金のはずなのに見積もりが極端に大きい、あるいは推定に失敗する、というのは、呼び出そうとしている処理が想定と違う可能性のサインです。特にdApp経由の操作では、そこで一度立ち止まる価値があります。
なお、この記事では具体的な金額を示しません。単価は常に動き、チェーンによっても桁が大きく違うためです。目安を知りたい場合は、使うチェーンのエクスプローラーが公開している現在の水準を見てください。実務的には、送金する額のほかに手数料用の通貨を少し多めに残しておく、という運用が一番効きます。
注意点
- · 手数料はそのチェーンの通貨で支払います。トークンだけ持っていても送金できません
- · ガス量の上限を必要より低く設定すると、失敗したうえで消費分が戻らないことがあります
- · 見積もりが不自然に高い場合は、送金内容そのものを疑い、署名せずに一度止めてください
よくある質問
取引が失敗したのに手数料が引かれました。なぜですか?
手数料は「処理を試みてもらった対価」であり、結果が成功か失敗かは問いません。途中まで計算が行われれば、その分の負担は発生します。失敗の原因は、ガス量の上限不足や、条件を満たさない状態での実行などが一般的です。