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中級者税金と安全対策

申告前にそろえておくもの

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

申告作業でつまずく原因の多くは、計算の難しさではなく手元の材料不足です。取引所の履歴、ウォレットの記録、入出金の記録、前年までの計算結果を、作業を始める前にそろえておくと、途中で止まる回数が大きく減ります。何をどこまで用意すべきかは国税庁の案内を確認し、迷う点は税理士にご相談ください。

要点

  • 使ったことのある口座・ウォレットを、休眠中のものも含めて全部書き出す
  • 前年末時点の保有数量と取得価額の引き継ぎがないと今年の計算ができない
  • 日本円の入出金がわかる銀行の記録も突き合わせに使う
  • 作業を始める前にそろえる。途中で探し回ると抜けが生じる

定義

暗号資産の損益計算と申告書の作成に取りかかる前に、必要な記録と前提情報を一箇所に集めておく準備作業のこと。

準備の第一歩は、口座とウォレットの棚卸しです。今使っているものだけでなく、その年に一度でも使ったもの、少額が残ったまま放置しているもの、閉鎖の案内が来たものも含めて、思い出せる限り書き出してください。ここで漏れた口座は、計算からもそのまま漏れます。メールの受信箱を「取引所名」で検索すると、忘れていた口座が出てくることがあります。

次に、前年からの引き継ぎを確認します。暗号資産の損益計算は、年をまたいで取得価額を持ち越す構造になっています。前年末時点で何をいくつ保有していて、その取得価額がいくらだったのかが分からないと、今年の売却分の計算ができません。前年に計算ツールを使っていたなら、その年末残高のレポートを取り出しておいてください。初めて計算する年であれば、取引開始時点まで遡る必要があります。

そろえる記録は、大きく四種類です。取引所の約定履歴と入出金履歴、自己管理ウォレットの送受信記録、ステーキングやレンディングなどで受け取った報酬の記録、そして銀行口座の入出金明細です。銀行の記録は暗号資産そのものの記録ではありませんが、円の動きと突き合わせることで「取引所への入金が抜けている」といったずれを見つけやすくなります。

加えて、その年に何があったかを言葉で書いたメモを作っておくと、後の作業がかなり楽になります。「春にA取引所からB取引所へ移した」「夏にNFTを売った」「秋にウォレットを移行した」といった程度で十分です。数か月後に自分の履歴を見返したとき、このメモがあるかないかで、原因不明の差異を追う時間がまったく違います。

最後に、何をどこまで用意すべきか、どの書類を保存しておく必要があるかは制度で定められており、改正もあります。ここに挙げたのは実務上あると助かるものの整理です。正式な要件は国税庁の案内でご確認いただき、判断に迷う点は税理士にご相談ください。

注意点

  • · 当サイトの記載は一般的な整理であり、税務アドバイスではありません
  • · 準備した記録のファイルにシードフレーズや秘密鍵を絶対に書き込まないでください
  • · 保存すべき書類の範囲は制度で定められています。国税庁の案内でご確認ください

よくある質問

  • 少額しか残っていない口座も含める必要がありますか?

    金額の大小で扱いを自己判断することはおすすめしません。少額でも取引があれば計算の対象になりますし、残高が合わない原因になります。まずは全部の口座を洗い出したうえで、扱いに迷う部分を税理士にご相談ください。

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