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手数料とプライバシーのトレードオフ
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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- 4 分
結論
プライバシーを高める作り方は、たいてい取引のデータ量を増やし、手数料を押し上げます。逆に手数料を切り詰めると、入力をまとめる・アドレスを使い回すといった、結びつきを作る方向に働きます。どちらが正解ということはなく、金額と用途に応じて選ぶ性質のものです。
要点
- 秘匿性の高い取引はデータ量が増え手数料も上がる
- 節約のための統合や使い回しは結びつきを作る
- 少額の受け取りほど手数料の比率が重くなる
- 用途ごとにウォレットを分けるのが現実的な折衷
定義
取引のプライバシーを高める構成と、手数料を抑える構成が両立しにくい関係のこと。証明や追加出力はデータ量を増やし、入力の統合やアドレスの使い回しは費用を下げる代わりに関連づけを容易にする。
手数料は取引のデータ量で決まります。ゼロ知識証明や範囲証明を添える設計では証明のぶんだけ大きくなり、共同構成の取引では参加者の入出力が並ぶぶん大きくなります。プライバシーを高める工夫は、ほぼ例外なくデータ量を増やす方向に働きます。
逆側も同じです。手数料を抑えたければ入力は少ないほうがよく、そのためにUTXOを統合します。受け取り用のアドレスを固定すれば管理は楽になります。どちらの選択も、台帳の上では「これらは同じ人のもの」という情報を追加することになります。
現実的な折り合いのつけ方としてよく挙げられるのは、用途でウォレットを分けることです。公開している寄付用、取引所との出し入れ用、長期保管用を別々にしておけば、少なくとも一つの漏れが全体に波及しにくくなります。完全な秘匿を目指すのではなく、何と何がつながると困るのかを先に決めるほうが実務的です。
注意点
- · 手数料を惜しんで長期間送金できないと、必要なときに動かせないリスクがある
- · 秘匿性を優先した取引は、混雑時に承認が遅れやすい
- · ウォレットを分けるほど、バックアップの管理対象も増える