ZKsync(ジーケーシンク / ZK)とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
ZKsyncは、Ethereumの処理をまとめて安く行うためのレイヤー2ネットワークです。ゼロ知識証明を使って、外部で実行した取引が正しいことをEthereum側で数学的に検証させる方式を取ります。開発はMatter Labsが主導し、2024年にガバナンス用のZKトークンが配布されました。
要点
- 取引をまとめて処理し、その正しさの証明だけをEthereumに提出するZKロールアップ
- 不正申し立て期間を待たずに証明で確定するため、出金の確定が原理的に速い
- EVMと互換のある実行環境を、独自のコンパイラ経由で提供している
- 同じ技術で複数のチェーンを立てて相互接続するElastic Networkという構想を進めている
定義
ゼロ知識証明によって実行結果の正しさをEthereumに証明する、レイヤー2のロールアップネットワーク。
Ethereumは全ノードが同じ計算を繰り返す構造のため、利用が増えるとガス代が上がります。レイヤー2はこの負荷を外側に逃がす仕組みで、取引の実行を別の環境で行い、結果だけをEthereumに記録します。ZKsyncはその中でもゼロ知識証明を使う方式を採っています。
証明を使う利点は、結果の正しさを誰かの異議申し立てに頼らず数学的に確認できることです。楽観的ロールアップでは出金前に異議申し立て期間を待つ必要がありますが、証明方式ではその待ち時間が原理的に不要になります。代わりに、証明を生成する計算コストが必要になります。
開発上の課題は、EVMの命令をゼロ知識証明で扱える形に変換することでした。ZKsyncはSolidityなどのコードを独自のコンパイラで中間表現に変換し、専用の仮想マシンで実行する方式を採っています。このため既存の契約コードの多くはそのまま動きますが、一部の低レベルな挙動には差異があります。
ZKトークンは2024年に配布され、ネットワークの方針を決めるガバナンスに使われます。ガス代の支払いにはEthereumのETHが使われる構成です。Matter Labsは同じ技術を他のチェーン構築にも提供しており、それらを相互につなぐ構想を進めています。
注意点
- · 取引の順序付けを行うシーケンサーが現状は運営者側にあり、停止した場合の影響を受ける
- · 証明システムやブリッジ契約に不具合があれば資産の移動に影響する。監査済みでもリスクは残る
- · ZKトークンはガス代の支払いに使うものではなく、保有しても手数料が安くなるわけではない
よくある質問
ZKトークンを持つとガス代が安くなりますか?
なりません。ガス代の支払いにはETHが使われ、ZKはネットワークの方針決定への投票に使われるトークンです。