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Zilliqa(ジリカ / ZIL)とは

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
5 分

結論

Zilliqaは、シャーディングによって処理能力を高めることを掲げて2019年にメインネットを稼働させたブロックチェーンです。ネットワークを複数のグループに分割し、それぞれが並行して取引を処理する方式を実用化した初期の例として知られています。独自のスマートコントラクト言語Scillaを採用している点も特徴です。

要点

  • ネットワークを分割して並行処理するシャーディングを早期に実装した
  • ノードの身元確認にPoWを使い、ブロックの合意にはpBFT系の方式を組み合わせる
  • 安全性の検証をしやすくすることを目的とした独自言語Scillaを採用している
  • EVM互換の実行環境を後から追加し、開発者の移行を受け入れる方針を取った

定義

ネットワークを分割して取引を並行処理するシャーディングを採用した、スマートコントラクト対応のブロックチェーン。

ブロックチェーンの処理能力を上げる方法の一つが、全ノードで同じ計算を繰り返すのをやめ、ネットワークをいくつかのグループに分けて別々の取引を同時に処理することです。これをシャーディングと呼びます。Zilliqaはこの考え方を掲げて2017年に設計を公表し、2019年にメインネットを稼働させました。

合意形成は二段構えです。ノードがネットワークに参加する際、なりすましを防ぐためにPoWの計算を行って身元を確立します。その後、各シャード内でのブロック確定にはpBFT系の投票方式が使われます。計算競争を継続的に行うわけではないため、ビットコインのような電力消費にはなりません。

スマートコントラクトには、Scillaという独自の言語が採用されました。関数型の設計を取り、状態の変更と計算を明確に分けることで、形式的な検証をしやすくすることを狙ったものです。安全性を重視した設計である一方、Solidityに慣れた開発者にとっては学習コストが生じました。

その後、開発者の受け入れを広げるためにEVM互換の実行環境が追加され、Ethereum向けのツールを使えるようになりました。プロジェクトはネットワークの大規模な改修を段階的に進めており、仕様は時期によって異なります。

注意点

  • · シャーディングを採る構成では、シャード間の取引が同一シャード内より複雑になり、扱いに差が出る
  • · Scillaは独自言語のため、対応する開発ツールや監査体制はEVM系ほど広くない
  • · 大規模な仕様改修が段階的に進められており、時期の異なる解説が混在しやすい

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