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Hedera(ヘデラ/HBAR)とは

執筆
CRYPTO PORT 編集部
公開日
更新日
読了目安
6 分

結論

Hederaは2019年に公開された分散型ネットワークで、ブロックを鎖状につなぐ代わりにハッシュグラフという有向非巡回グラフ構造で取引の順序を決めます。運営は、大企業や大学で構成される評議会が担い、ノードの運用と方針決定を行います。企業利用を前提とした、手数料が米ドル建てで安定する設計が特徴です。

要点

  • チェーン構造ではなく、ハッシュグラフによる非同期ビザンチン耐性の合意を使う
  • 最大39社の評議会が交代制でノードを運用し、方針を決定する
  • 手数料が米ドル建てで規定され、支払いはHBARで行う
  • トークン発行、記録の証跡、EVM互換のコントラクトの各サービスを提供する

定義

ハッシュグラフと呼ばれる有向非巡回グラフによって取引の順序を決め、企業で構成される評議会がノードを運用する公開型の分散台帳。

Hederaが解こうとしたのは、企業が業務で使える分散台帳の要件です。具体的には、確定時間が予測できること、手数料が事業計画を立てられる程度に安定していること、そして運用主体が特定できることです。一般的なパブリックチェーンはこれらの点で使いにくいという前提から出発しています。

技術面では、ブロックを一列につなぐ代わりに、各ノードが互いに受け取った情報を伝え合い(ゴシップ)、その伝達の履歴自体を記録します。この記録から、投票のためのメッセージを追加で送らなくても各ノードが同じ順序を導けるというのがハッシュグラフの考え方です。非同期ビザンチン耐性を持つとされ、確定は数秒で得られます。

提供されるサービスは3つに整理されています。トークンを発行・移転するサービス、任意のデータの順序付きの記録を残すサービス(監査証跡やサプライチェーンの追跡に使われます)、そしてEVM互換のスマートコントラクトです。手数料は米ドル建てで定められており、HBARの価格が変動しても支払う実質的なコストは一定に保たれます。

運営体制はGoogle、IBM、ボーイング、LGなどの企業や大学が参加する評議会が担い、任期制で交代します。ノードを誰でも自由に立てられるわけではないという意味で、許可制の性質を持ちます。この点は、企業が責任の所在を求める用途では利点ですが、検閲耐性を重視する立場からは欠点として指摘されます。

注意点

  • · ノードの運用が評議会に限定されており、参加の自由という意味での分散性は低い
  • · HBARの多くが財団の管理下から段階的に市場へ供給される設計になっている
  • · 企業向けの実証事例は多いが、実際の本番運用の規模は案件ごとに確認する必要がある

よくある質問

  • ブロックチェーンではないのですか?

    取引を記録する分散台帳である点は同じですが、データ構造がブロックの鎖ではなくグラフです。広義の分散台帳技術(DLT)には含まれますが、厳密にはブロックチェーンとは構造が異なります。

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