Ankr(アンカー)とは
- 執筆
- CRYPTO PORT 編集部
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結論
Ankrは、ブロックチェーンのノードに接続するための窓口(RPCエンドポイント)やノードの運用代行、ステーキング関連のサービスを提供する事業者です。アプリがチェーンの情報を読み書きするには稼働中のノードが必要ですが、自前で運用すると負担が大きいため、その部分を代替することを目的としています。ANKRはこれらのサービスの支払いとガバナンスに使われます。
要点
- アプリがチェーンに接続するためのRPCエンドポイントを多数のチェーン向けに提供する
- ノードの構築・運用を代行するマネージドサービスを提供する
- 預けた資産の流動性を保ったままステーキングできるリキッドステーキングを扱う
- 2022年、内部の鍵の管理不備に起因してステーキングトークンが不正に増発される事件が発生した
定義
各種ブロックチェーンへの接続窓口とノード運用、ステーキング関連の機能をまとめて提供するWeb3向けのインフラサービス。
Ankrが埋めようとしているのは、アプリとチェーンのあいだにある運用の負担です。ウォレットやDeFiのアプリは、残高の照会や取引の送信のためにノードへ接続しますが、複数のチェーンに対応しようとすると、その数だけノードを立てて同期し続ける必要があります。
そこでAnkrは、各チェーンのノードを自社と提携先で運用し、アプリからはAPIの形で呼び出せる窓口として提供しています。接続先を分散させることで、単一の提供者に依存する構成を避けるという説明がなされています。無料枠と従量課金の枠が用意され、企業向けには専用ノードの運用も行われます。
もう一つの事業がステーキング関連です。バリデーターの運用を代行するほか、預けた資産に対して受け取り証となるトークンを発行し、そのトークンを他のプロトコルで使えるようにするリキッドステーキングを提供しています。これにより、ステーキング中も資産を動かせる状態を保てます。
2022年12月には、開発者の秘密鍵が流出し、ステーキングトークンの一つが不正に大量発行される事件が発生しました。増発されたトークンは市場で売却され、関連する流動性プールにも影響が及んでいます。Ankrはその後、鍵管理と権限の設計を見直したと発表しています。
注意点
- · 2022年の不正発行は、外部からのコントラクトの脆弱性ではなく内部の鍵管理に起因した。提供者側の運用体制が資産の安全に直結する
- · リキッドステーキングの受け取り証トークンは、元の資産と必ず同じ価格で交換できるとは限らない
- · 公開されているRPCエンドポイントは通信先に接続情報が渡るため、プライバシー上の考慮が必要になる
よくある質問
ウォレットの接続先を変えるだけで安全性は変わりますか?
秘密鍵は手元に残るため、接続先を変えただけで資産を奪われることはありません。ただし接続先は残高や取引の内容を見られる位置にあり、悪意ある接続先は偽の残高表示や誘導に使われることがあります。